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マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2009)シンポジウム

セッション 1A  [統一テーマ] ユビキタス機器/センサとホームネット
日時: 2009年7月8日(水) 13:40 - 15:20
部屋: サクラA
座長: 西尾 信彦 (立命館大学)

1A-1 (時間: 13:40 - 14:05)
題名DLNA情報家電の遠隔接続およびWebアプリケーションへの応用
著者*深田 将史, 小山 卓視, 秋岡 明香, 吉永 努 (電気通信大学情報システム学研究科), 鈴木 良宏 (船井電機株式会社 開発技術本部)
Pagepp. 1 - 9
Keywordホームネットワーク, Digital Living Network Alliance(DLNA), Digital Media Player(DMP), Digital Media Server(DMS), UPnP
Abstract近年,ネットワークに対応した情報家電が普及しており,その中でもDLNA対応機器はその相互接続性の良さから注目を浴びている. これを受けて,DLNA対応機器についての研究が多く行われている. 我々は,Webブラウザで利用するDLNA対応機器の遠隔接続支援システムを開発した. 開発したシステムは,ワームホールデバイスと呼ぶDLNA対応機器同士のインターネットを介した通信を実現するソフトウエアと, Web-DMPと呼ぶWebブラウザで利用可能なDMPの機能を提供するソフトウエアで構成する. 開発したシステムの評価として,動作検証とレスポンス時間の測定を行った. その結果,外出先において携帯電話やラップトップPCのWebブラウザから自宅のDMSにアクセスし, 保存したコンテンツを視聴することができることを確認した. また,DMSに保存したコンテンツの一覧を,十分に短い時間で取得することができることを確認した. 以上により,提案するシステムによりクライアントに対し特別なソフトウェアのインストールをせず,スムーズなコンテンツの提供を実現することを確認した.

1A-2 (時間: 14:05 - 14:30)
題名センサネットワークを利用した家庭内省エネシステムの検討
著者*増井 崇裕, 峰野 博史 (静岡大学情報学部情報科学科), 水野 忠則 (静岡大学創造科学技術大学院)
Pagepp. 10 - 18
Keywordセンサネットワーク, HEMS, 省エネ, ホームネットワーク, 機器制御
Abstract近年,パソコンや情報家電を家庭内LAN に接続し,多数のセンサ,近年,パソコンや情報家電を家庭内LAN に接続し,連携させることで様々なサービスが得られるホームネットワークが普及してきている.更に多数のセンサ,アクチュエータや様々なネットワークを連携させ,より高度なサービスを提供できるヘテロジニアスネットワーク統合が期待されている.その中でHEMS(Home Energy ManagementSystem) が特に注目を集めている。HEMS は住宅内のエネルギー消費機器をネットワーク化し連携させ,自動制御することで省エネを行うシステムである.多くの企業で研究・開発がおこなわれているが課題が多く普及には至っていない.そこで本論分では家庭内における無駄な消費電力を削減するために,既存の家庭環境にセンサネットワークやアクチュエータなどを設置することで実現できる家庭内省電力機器制御システムA-HEMS を提案する.

1A-3 (時間: 14:30 - 14:55)
題名足裏圧力分布による個人識別のためのセンサネットワーク構成法
著者*下野 光明, 能勢 進一, 西山 道子, 近 哲也 (創価大学大学院 工学研究科), 渡辺 一弘, 高見 一正 (創価大学工学部)
Pagepp. 19 - 25
Keywordヘテロコア光ファイバー, センサネットワーク, 足裏圧力分布, フィルタリング, 個人識別
Abstractユビキタス環境においてパーソナルサービスを構築するためには,ユーザに心理的圧迫感を与えないような個人識別が必要である.本研究では,「足裏圧力分布」に着目した個人識別を実現するためのヘテロコア光ファイバセンサネットワーク構成法を提案する.具体的には,有意で安定した観測データを抽出するための圧力の強さと足裏の重心を判定するフィルタリングアルゴリズムを示す.さらに,センサノードとホームサーバとの機能分担と通信プロトコルを示す.また,提案手法に基づく個人識別システムを試作し,実験による評価を示す.

1A-4 (時間: 14:55 - 15:20)
題名3D仮想空間インタフェースを持つ情報家電リモコンの携帯端末上への実装
著者*清川 皓太 (奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科), 山本 眞也 (山口東京理科大学電気工学科), 柴田 直樹 (滋賀大学情報管理学科), 安本 慶一, 伊藤 実 (奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科)
Pagepp. 26 - 35
Keyword情報家電, 携帯端末, 遠隔操作, 軽量3D描画処理, 仮想空間
Abstract近年,情報家電によるホームネットワークが注目されており,携帯電話端末を使って自宅の情報家電を遠隔操作するためのサービスが提供されている. 我々はホームネットワークに接続された多数の情報家電を,一元的かつ直観的な操作により遠隔制御するためのリモコンフレームワーク``UbiREMOTE''の研究・開発を行ってきた.UbiREMOTEは3D仮想空間内に現実の自宅を再現したインタフェースで直観的な操作を行うことを目的としている.UbiREMOTEのプロトタイプは既にタブレットPC上に実装されているが,3Dグラフィックスを高速に処理できる環境が必要なため,軽量な携帯端末では動作させることが難しかった.また,現実空間での家具・家電の配置の変化や温度変化などを仮想空間に自動的に反映する機能が検討されていなかった.本稿では,UbiREMOTEの動作を処理速度の遅い携帯端末上で実現するための軽量な3Dグラフィックス表示機構,仮想空間へ実空間の情報を自動反映する機構を提案する.提案する表示機構をタブレットPCへ実装し,動作実験を行い,携帯端末上で実用的な動作性能が得られることを確認した.