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マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2009)シンポジウム

セッション 1C  ソーシャルコンピューティング (EIP)
日時: 2009年7月8日(水) 13:40 - 15:20
部屋: 観海
座長: 谷口 展郎 (NTT サイバースペース研究所)

1C-1 (時間: 13:40 - 14:05)
題名表紙画像データベースによるタグ入力補助機能をもつ書籍ファイル管理システム
著者*小泉 真央, 宮崎 剛, 山本 冨士男 (神奈川工科大学)
Pagepp. 61 - 65
Keyword電子書籍, XML, タグ, データベース, 画像
Abstract書籍を置くスペース問題を解消するため,書籍を電子ファイルとしてコピーして管理する方法を提案する.また,書籍登録時のタグ入力の手間を軽減するため,表紙画像からコードを抽出し,コードに紐付けする形で書籍メタデータを登録する.そのようにして作成したデータベースを相互利用することで,初回登録者以外の利用者はタグ入力を簡略化することができる.

1C-2 (時間: 14:05 - 14:30)
題名在宅療養患者の救助支援を目的とした情報共有システムの開発
著者*榎本 紗耶香, 吉野 孝 (和歌山大学), 紀平 為子 (関西医療大学), 入江 真行 (和歌山県立医科大学)
Pagepp. 66 - 73
Keyword在宅医療, 災害, 情報共有, 携帯電話
Abstract近年,地震や台風などの大規模な自然災害が頻繁に発生しており,安否情報を伝えるサービスなどが普及している.これらのサービスでは情報の伝達相手は家族間などに限定されている.しかし,難病患者は数人の支援がないと避難が困難である場合も多い.そこで我々は,家族以外にも医療関係者等への広範囲の情報共有により,在宅療養患者の救助される可能性を向上することを目的として,災害時における災害時支援スタッフ間での患者の安否確認と医療情報共有のための情報共有システムを開発した.本システムは,災害時の情報開示許可期間のみ,患者の安否情報および緊急時医療手帳情報を,日常診療の担当者以外に予め登録された近隣の保健所や市町村の担当者へも開示し,救助支援のための情報を広範囲に提供する.難病患者及びその家族に対して行った緊急時の情報開示に対する意識調査では,87名から回答を得た.その結果91%の患者から開示しても良いという回答を得ることができた.また,学生11名により行ったシステムの予備実験では,ユーザビリティの問題が指摘されたため,それらの改良を行った.本稿では,システムの機能及び利用イメージ,患者とその家族への意識調査の結果,学生によるシステム評価について述べる.

1C-4 (時間: 14:30 - 14:55)
題名ノンプログラミングによるサービス構築支援システムの提案
著者*水越 悠太 (神奈川工科大学 大学院 工学研究科), 服部 哲 (神奈川工科大学 情報学部 情報メディア学科), 速水 治夫 (神奈川工科大学 大学院 工学研究科)
Pagepp. 74 - 77
KeywordUGC, UGS, VMG, ノンプログラミング, 構築支援
Abstract近年,web上で様々なサービスが提供されている.企業などが提供するもの以外にも個人で開発・公開されているサービスもある.企業などがwebAPIを公開したことにより,個人がサービスを構築しやすくなった.しかし,多くのユーザはサービスを開発するスキルを持っておらず,サービスの開発につながるアイデアや要望を持っていていてもそれを生かすことができずにいる. 本論文ではwebAPIなどの他のサービスやプログラムに対してweb上でサービスを提供するようなものを“webサービス”と呼び,企業・個人などがユーザに向けて提供するweb上のサービスを単に“サービス”と呼ぶこととする. CGM(Consumer Generated Media)サービスが普及しており,一般のユーザが,制作したコンテンツを気軽に公開できるような場ができている.このようなサービスによって,web上にコンテンツを公開することの敷居は低くなっているように思える.ただし,実際はコンテンツを制作するには様々なスキルが必要であり,誰でもコンテンツを制作することができるという訳ではない. 本論文ではサービスを開発するスキルを持たないユーザでも気軽にサービスを構築できるよう,サービス構築支援機能を持った,一般ユーザが制作したサービスをコンテンツとするCGMサービスを提案する.