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マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2009)シンポジウム

セッション 2A  [統一テーマ] RFIDとQRコード
日時: 2009年7月8日(水) 15:30 - 17:10
部屋: サクラA
座長: 河口 信夫 (名古屋大学)

2A-1 (時間: 15:30 - 15:55)
題名RIFDを利用した大規模人流計測
著者*副田 俊介, 山下 倫央, 野田 五十樹 (産業技術総合研究所)
Pagepp. 188 - 190
KeywordRFID, 人流シミュレーション, 災害対策, 避難誘導, 安全・安心
AbstractRFIDを利用した人流を計測・推定する手法と,その手法を用いた実証実験の結果を報告する.災害発生時の避難や集客施設内での消費者の行動を分析する際には,人の流れがどのようになっているかを知ることが重要である.そのため,人流に関する研究にはミクロな視点で行なわれているものからマクロな視点から行なわれているものまで様々なものが存在する.このような人流に関する研究を行う上で,基礎となるのは実際の人の流れを計測したデータとなる.本論文ではRFIDを利用し人流を計測し,人がどのような経路でどれくらいの時間をかけて移動しているかを推測する手法について説明する. また,本手法を用いて北九州芸術劇場で行われた避難訓練を解析した結果について報告する.

2A-2 (時間: 15:55 - 16:20)
題名QRコードの構造的連接機能を利用したID連結方式
著者*川喜田 裕之, 西本 友成, 石川 清彦, 今泉 浩幸 (NHK放送技術研究所), 佐藤 義胤, 前田 幹夫, 井上 友幸 (NHK技術局)
Pagepp. 191 - 195
KeywordQRコード, 構造的連接, ID連結, パリティデータ, 放送通信融合
Abstract本稿では,QR コード技術の構造的連接機能を利用し,複数のID を簡便に連結する手段を開発したので報告する.また、この技術の適用例として,複数のB-CAS カード番号(ID)を連結し,サーバにアクセスすることで簡単かつ確実にB-CAS カード番号の通知を行う手段を紹介する.

2A-3 (時間: 16:20 - 16:45)
題名UHF帯RFタグにおけるユーザメモリのフォーマットとリードライト性能に関する検討
著者*米澤 祐紀 (慶應義塾大学大学院/政策・メディア研究科), 江原 正規, 井上 亮文, 星 徹 (東京工科大学/コンピュータサイエンス学部), 徳田 英幸 (慶應義塾大学大学院/政策・メディア研究科)
Pagepp. 196 - 201
KeywordRFID, ISO/IEC 15962, ISO/IEC 18000-6C, ユーザメモリ, データフォーマット
Abstract現在,UHF帯RFタグは,物流や航空手荷物などの高速処理が要求される場面で利用が検討されている.しかし,RFタグへのデータの書き込みは,エアコマンドであるReadコマンドとWriteコマンドを複雑に連携させて実行する必要があり,これらの冗長なアクセスが,RFタグへの高速なデータの読み書きを困難にさせていると考えられている。 本論文では、RFタグへの読み書きにおいてボトルネックと考えられているセッション管理の手法として,Readコマンド,Writeコマンドのそれぞれで実行されていたセッション構築部の共通化手法を提案する. 実験では,Tag-Data-Profileアクセスメソッドに提案手法を実装し,追加書き込 み実行時間を約65%短縮させることができた.

2A-4 (時間: 16:45 - 17:10)
題名レンタルショップにおける複数RFIDタグを用いた棚陳列商品の位置管理方式
著者*丹波 恭平, 高見 一正 (創価大学工学部)
Pagepp. 202 - 208
KeywordRFID, レンタルショップ, 位置管理, 商品管理
AbstractRFIDタグのIDを活用した商品の在庫および位置管理システム、等の実用化が進んでいる。しかし、商品位置精度を求めるシステムではタグセンサを複数台実装しなければならず、コストの増加の要因となっている。また、IDに基づく管理データベースシステムを必要としている。本稿では、タグセンサを1台に限定し、パッシブタグのみを用いて位置管理を行う方式を提案する。具体的には、商品情報(ジャンル、商品名)をタグに記録し、2種類のタグ(商品タグと棚タグ)を定義する。さらに、タグ間の相互通信とジャンル情報により棚位置を自律的に判定し、位置情報の書き換えを行う方式を提案し、試作により有用性を示す。