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マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2009)シンポジウム

セッション 4B  遠隔システム (GN)
日時: 2009年7月9日(木) 8:30 - 10:10
部屋: 末広
座長: 小林 稔 (NTT)

4B-1 (時間: 8:30 - 8:55)
題名透明タッチパネルを用いた共有遠隔ディスプレイ操作システム
著者*杉田 馨, 高倉 潤也, 山内 康晋 (東芝 研究開発センター ヒューマンセントリックラボラトリー)
Pagepp. 679 - 686
Keywordタッチパネル, 視点検出, 協調作業, 遠隔タッチインタフェース, 共有大型ディスプレイ
Abstractパネル面が透明な光学式タッチパネルを用いて,操作者がタッチパネルから離れた位置に設置された共有ディスプレイ上に表示されているオブジェクトに対し,ポインティング操作を行える,透過タッチインタフェースを提案する.本インタフェースの特徴は,操作者の頭部位置と,タッチパネル面上に置かれた指の位置にもとづき,操作者がタッチ操作で指差した共有遠隔ディスプレイ面上のポインティング位置を求める点である.操作者の手元に設置されたディスプレイと共有遠隔ディスプレイとを,ひとつのタッチパネル越しに視認できる位置に配置することで,両ディスプレイの間でタッチ操作によるシームレスな情報のやりとりが可能となる.複数ディスプレイ間で表示オブジェクトをドラッグ操作により移動する実験により,透過タッチインタフェースがマウス操作に比べ,短い時間でタスクを完了できることが明らかになった.本システムの応用例として,遠隔ディスプレイを共有する複数の操作者が協調作業を行うアプリケーションを示す.

4B-2 (時間: 8:55 - 9:20)
題名会議における英語字幕の効果
著者*下郡 信宏, 坪井 創吾 (東芝 研究開発センター)
Pagepp. 687 - 694
Keyword音声認識, 英語, 字幕, 会議, テレビ会議
Abstract英語を母国語としない人が英語で会議をおこなう際に,音声認識によって自動生成された英語字幕を提示すると, 理解度が向上するか実験により調べた. 64名の英語能力の異なる被験者に対しTOEICのリスニング試験を,音声認識特有の誤りを含む字幕を提示しながらおこなった. その結果,TOEICレベルC(470〜730点)の被験者に正解精度80%以上の字幕を提示した場合に成績が有意に向上した. これにより,音声認識によって自動生成された英語字幕でも理解度が向上することが確認できた.

4B-3 (時間: 9:20 - 9:45)
題名All for one型多言語対面会議支援システムのためのワークスペースアウェアネスの効果
著者*宮部 真衣 (和歌山大学大学院システム工学研究科), 井出 美奈, 吉野 孝 (和歌山大学システム工学部)
Pagepp. 695 - 704
Keyword会議支援, ワークスペース・アウェアネス, 画面共有
Abstract日本国内の大学などで行われる講義や会議において,会議に参加している複数の日本人が少しずつ助力することにより外国人の内容理解を支援する,All for one型の多言語対面会議支援システムが提案されている.しかし,現在の課題として,All for one型多言語対面会議支援システムにおいて発生する作業競合や作業遅延などの問題への対応がなされておらず,またAll for one型の支援を行う際の,支援者の内容理解への影響に関する議論がなされていないことが挙げられる.そこで,本研究では,All for one型多言語対面会議支援システムにおける作業競合の発生を減少させるために,ワークスペースアウェアネス機能を提案し,4名の支援者による発表要約実験により,その効果について検証を行った.また,聴講者と支援者の内容理解度の比較を行うために発表聴講実験を行い,支援者の内容理解に対する支援作業の影響について検証を行った.実験の結果,以下の知見を得た.(1)リアルタイム入力状況提示を行うことにより,従来困難であった入力内容の競合の軽減に貢献できる.(2)テレポインタ機能および色による支援者識別機能により,移動作業の競合防止に貢献できる.(3)要約作業は支援者への負荷が大きく,支援者自身の内容理解に影響を及ぼす.

4B-4 (時間: 9:45 - 10:10)
題名遠隔操作ロボットの移動による社会的テレプレゼンスの強化
著者*村上 友樹, 中西 英之, 野上 大輔 (大阪大学大学院 工学研究科 知能・機能創成工学専攻), 石黒 浩 (大阪大学大学院 基礎工学研究科 システム創成専攻)
Pagepp. 705 - 710
Keyword社会的テレプレゼンス, 遠隔操作ロボット
Abstract近年,ビデオ会議が可能な遠隔操作ロボットが多数販売されている.本論文ではそのようなロボットの移動が操作者の感じる社会的テレプレゼンスを強化することを示す.カメラを搭載したロボットの移動パターンを変えて比較実験を行った.具体的には,ロボットを固定する場合,操作者の操作によりロボットがその場で回転する場合,前後移動する場合,回転と前後移動の両方を行う場合を比較した.また,操作者は操作せずにロボットが自動的に移動する場合についても同様に比較した.その結果,操作者が自ら前後移動操作する場合のみ有意に社会的テレプレゼンスが強化されることが分かった.このことから,我々はカメラの可動性を映像コミュニケーションシステムの基本機能として提案する.