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マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2009)シンポジウム

セッション 5H  コンテクストアウェアサービス (UBI)
日時: 2009年7月9日(木) 10:20 - 12:25
部屋: サルビア
座長: 斉藤 健 (東芝 研究開発センター)

5H-1 (時間: 10:20 - 10:45)
題名画像認識を基盤としたアプリケーション制御フレームワークの設計と実装
著者*栗田 雄介, 寺田 努, 塚本 昌彦 (神戸大学大学院工学研究科電気電子工学専攻)
Pagepp. 1127 - 1134
Keyword画像認識, アプリ制御
Abstractコンピュータの処理性能は日々向上しており,ユーザはPC上で同時に多数のタスクを実行するようになった.しかしデスクトップ上は様々なアイコンやウィンドウが表示され,効率よくタスクを処理することは難しい.本研究では,PCの操作を行うきっかけや操作による状況変化は,画面上の変化によって判断できることが多いことに着目し,文字や静止画,動画を画像として統一的に扱い,画像認識を基盤としてユーザの操作を自然な形で支援する枠組みを提案する.提案システムでは,あらかじめ特定の画像をパターンデータベースに登録しておき,生起する画像とそれに対応して行う処理の関係を,独自の言語により定義して自動処理を行う.本研究では提案するフレームワークのプロトタイプを実装し,実際にアプリケーションをいくつか作成して様々な処理やサービス提供を自動化できることを確認した.

5H-2 (時間: 10:45 - 11:10)
題名分散人流計測による”まちインディケータ”システムの構築
著者*岩井 将行 (東京大学生産技術研究所), 焼山 康礼 (東京電機大学 先端科学技術研究科情報通信メディア工学専攻), 三尋木 織, ニワット テープウィロージャナポン (東京電機大学 未来科学部), 森 正史, 鈴木 敏行 (株式会社 アバンアソシエイツ), 瀬崎 薫 (東京大学空間情報科学研究センター), 戸辺 義人 (東京電機大学 未来科学部)
Pagepp. 1135 - 1148
Keyword人流計測, クラスタリング, 凝縮法, 分散処理, 都市計測
Abstract「まち」の特性を明確にし, これを広く情報発信しブランディングを推進することが,「まち」の持続的活性化に向けた重要な戦略のひとつとなってきている.これまでも「まち」のアイデンティティを発見し育成させる目的のイベント開催や誌面・WEB 等による情報収集と発信が行われてきているが, 他のまちとの差異について継続性・客観性の高い分析に基づいた研究となっていない.そのため, 誰もが共有できるアイデンティティ形成に至っていないことが多々見られる.そこで, 本研究においては, 実空間における「まち」に関わる情報を人流計測から自動的にマイニング手法を確立することにより,「まち」の特性を示す「インディケータ」を計算しWEBにより告知を可能にする.また他の「まち」への本システムの展開による持続性・客観性の高い指標の情報発信により, 天気予報や経済情報のように「まちの気分」が誰にとっても手に取るようにわかる「まちのブランディング」に資するツールとする.まち・インディケータシステムでは,都市の活力・多様性・歩行性・流動性などを「まちの気分」指標として分散して広域かつリアルタイムに計測・定量化することに成功した.本研究では,「まち・インディケータ」の基礎となる計測アルゴリズムの検討を目的とし,「まちの気分」指標の算出に向けた人の流れの計測を,その位置・人数・大きさの観点から技術要素の実証実験を秋葉原において行ったことを報告する.

5H-3 (時間: 11:10 - 11:35)
題名携帯電話におけるユーザの操作パターンを用いたアプリケーション推薦方式の提案
著者*松本 光弘 (大阪大学 大学院情報科学研究科), 清原 良三 (三菱電機(株)情報技術総合研究所), 沼尾 正行, 栗原 聡 (大阪大学産業科学研究所)
Pagepp. 1149 - 1155
Keyword携帯電話, 操作予測, クラスタリング
Abstract近年,携帯電話は高機能化しており,様々なアプリケーションを利用することが できる.その一方,多くのアプリケーションの中から必要なものを選択する必要 があり,携帯電話の操作は複雑になっている.携帯電話は早急に物事を調べたり, 何気なく情報を得る際に利用されることがあるため,ユーザが素早く且つ手軽に 所望のアプリケーションを利用できることが非常に重要である.一方,携帯電話 の利用に関して,ユーザは時刻や位置,それまでの操作の状況や日々のスケジュー ルなどの,様々な外的要因に依存して利用する傾向がある.このような外的要因 に基づく携帯電話の特徴的な利用パターンを抽出できれば,ユーザが所望するア プリケーションを予測することができる.本論文では,ユーザの操作パターンか らアプリケーション推薦するシステムを構築した.さらに,頻度のみを用いたア プリケーション推薦システムと比較することで,本システムの評価を行った.

5H-4 (時間: 11:35 - 12:00)
題名Using Devices’ Profile for Designing Adaptive User Interfaces for Different Screen Sizes
著者*Kumud Brahm Singh, Kiyoshi Kiyokawa, Haruo Takemura (Graduate School of Information Science and Technology, Osaka University)
Pagepp. 1156 - 1161
KeywordMobile devices, Display sizes, Adaptive user interfaces, Device profile, Cocoon
AbstractWide varieties of mobile devices have emerged in recent years. Access to web through these devices has enabled the users a pervasive environment. Interaction with web application on heterogeneous devices demands for user interfaces that adapts to device profile. In this work, we mainly focus on the device’s screen size (in pixels) and present how to design the adaptive user interfaces based on devices profile. We use the UAprof of the device on the server side to create the appropriate user interface for the client’s device.

5H-5 (時間: 12:00 - 12:25)
題名個人を見守るサーバシステムに基づくコンテキストアウェアな情報提示手法
著者石田 将吾, *河口 信夫 (名古屋大学大学院工学研究科)
Pagepp. 1162 - 1170
Keywordパーソナル・バトラー, 情報推薦, ユーザ状況依存, コンテキスト予測, クラウドコンピューティング
Abstract近年,膨大な情報源の中からユーザに適した情報を見つけ出し,それを提示する推薦技術が注目されているが、十分な個人化はなされていない。本研究では,ユーザ情報を基に推薦情報の収集・計算を行い,個人の状況に応じて柔軟な提示を行うコンテキストアウェアな推薦システムを提案する.嗜好だけでなくコンテキストにも依存した推薦情報をユーザは受け取ることができ,推薦情報の緊急性に適した提示方法を用いることで,ユーザの状況に応じた端末に対して,必要な情報を必要な時に知らせることを可能とする.