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マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2009)シンポジウム

セッション 8C  認証 (CSEC)
日時: 2009年7月10日(金) 10:20 - 12:00
部屋: 観海
座長: 加藤 岳久 (東芝ソリューション(株))

8C-1 (時間: 10:20 - 10:45)
題名自己組織化マップを用いた打鍵リズムによるバイオメトリクス認証
著者*石田 秀春, 山口 晶大, 納富 一宏 (神奈川工科大学), 斎藤 恵一 (東京電機大学先端工学研究所)
Pagepp. 1673 - 1677
Keyword自己組織化マップ, 生体認証
Abstract本研究では,バイオメトリクス認証の一つである打鍵認証と,自己組織化マップ(SOM)を組み合わせた打鍵リズムによるバイオメトリクス認証の有効性の検証と,そのなりすましの可能性について検証を行った. その結果,認証精度についてはFARおよびFRRが8%未満であったため,打鍵リズムによるバイオメトリクス認証の有効性が確認されたと考えられる.

8C-3 (時間: 10:45 - 11:10)
題名証明可能安全なアルゴリズム的耐タンパ認証装置 (3)
著者*駒野 雄一 ((株)東芝 研究開発センター), 太田 和夫 (電気通信大学), 三宅 秀享, 新保 淳 ((株)東芝 研究開発センター)
Pagepp. 1678 - 1684
Keyword認証, 署名, アルゴリズム的耐タンパ性, 故障利用解析
AbstractGennaroらは,アルゴリズム的耐タンパ性 (ATP安全性) を定義し,ATP安全な装置にはPIN認証とそれに用いるカウンタ装置が必要であると主張したが,連続する認証失敗回数を数えるカウンタ装置の構成は知られていなかった.我々は,連続する認証失敗回数を数えるATP安全なカウンタ装置 ATP-CU2 を提案した.ATP-CU2 は,二つのディジタル署名を利用して装置の改竄を検出している.本稿は,署名を一つのみ利用し,ATP安全な ATP-CU2a を提案する.ATP-CU2a は,認証時の署名検証処理を削減し,製造コストが高価なメモリの使用を抑えることができる.

8C-4 (時間: 11:10 - 11:35)
題名指静脈認証を用いた出席確認システムの評価
著者*湯瀬 裕昭, 河田 貴司, 鈴木 直義 (静岡県立大学), 中原 陽三 (静岡英和学院大学)
Pagepp. 1685 - 1692
Keyword出席確認, 指静脈, 評価
Abstract本研究では,筆者らが開発した指静脈認証を用いた出席確認システムのプロトタイプの実証実験を大学の授業で行った.最初に,実証実験の予備実験を静岡県立大学で前期に開講されている受講者数36名程度の授業で,2週連続して2回行った.予備実験の様子をビデオ撮影し,受講生にアンケート調査を行った.予備実験結果に基づき,静脈認証識別用データの登録とICカードリーダの設置角度などを改良した.その後,本実験を静岡英和学院大学で後期に開講されている受講者数60人程度の授業で12回行った.予備実験と同様に,学生が本システムを使っている様子をビデオ撮影した.また,被験者にアンケート調査を行った.予備実験と本実験のビデオ分析結果とアンケート結果から,指静脈認証を用いた出席確認システムは「代返」や「なりすまし」などの不正行為が行われにくいことを確認した.