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マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2010)シンポジウム

セッション 1G  コンテクストアウェアネス(1)
日時: 2010年7月7日(水) 12:45 - 14:50
部屋: 緑風の間1
座長: 井上 創造 (九州工業大学)

1G-1 (時間: 12:45 - 13:10)
題名ユーザ生成情報を用いた携帯端末上での状況依存型サービス推薦
著者*矢野 幹樹, 白木 敦夫, 梶 克彦, 松原 茂樹, 河口 信夫 (名古屋大学)
Pagepp. 221 - 228
Keywordコンテキストアウェアネス, サービス推薦, 位置情報
Abstract近年,モバイル端末向けに提供されるWebサービスやアプリケーションなどのサービスの数は爆発的に増加しており,膨大な数のサービスの中から自分に必要な物を探し出すことが困難となりつつある.そこで我々は,ユーザの状況に応じてサービスの推薦を行うシステムの提案を行う.提案するシステムは,自分の現在状況をクエリとする検索サービスを提供する段階と,そこから収集した学習情報を用いて自動的な状況推定を行う段階の2つの段階に分けてサービス提供することで,ユーザから学習情報を収集しつつ状況に応じたサービスの推薦を実現していく事ができる.本論文では,提案するシステムの第1段階のプロトタイプを実装し,評価実験を行った.その結果,提案手法によりユーザが入力した状況に適したアプリを推薦できることを確認した.

1G-2 (時間: 13:10 - 13:35)
題名キーワード平面を用いたインタラクティブ検索の提案と評価
著者*林 大策, 佐藤 哲司 (筑波大学)
Pagepp. 229 - 237
KeywordWeb検索, インタラクティブ, 可視化, 二次元平面
Abstractキーワード入力型のWeb検索では,検索精度の向上など検索結果の質を向上する研究が盛んに行われている. しかし,検索目的によっては何度も検索質問を修正しながら検索を繰り返さなければならないのが現状である. 筆者らは,検索結果をアイコン化して二次元平面に配置することで,多くの検索結果を俯瞰的に概観し,ユーザがインタラクティブに視点を変えられる検索手法を提案している. 本論文では,提案法が有効となる検索条件について検討をするために,通常のWeb検索とCiNiiによる論文検索の実験を行った. 検索エンジンのフロントエンドとなるシステムを実装し,提案法がそれぞれの検索において実現可能性と有用性があることを確認した.

1G-3 (時間: 13:35 - 14:00)
題名センサ情報を用いた映像探索技術
著者*須山 敬之, 岸野 泰恵, 前川 卓也 (NTTコミュニケーション科学基礎研究所)
Pagepp. 238 - 242
Keyword映像探索, センサーネットワーク
Abstract近年,映像などのマルチメディアのコンテンツがネットワークで大量に流通している.そのような状況においては,どのコンテンツのどこにどのような映像が含まれているのかを探すための検索技術がきわめて重要となる. ここではセンサ及びセンサネットワークの技術を用いてコンテンツにメタデータを付与することとで動画を検索する手法を提案する.ここでは人や物にセンサノードが付与されていることを前提とする. 映像を撮影する際に被写体となる人や物にセンサノードを付与し,動画と同時にセンサからの情報を記録する.このように映像とセンサ情報を対にすることにより,映像に情報を付加することができる.付加されたセンサデータを映像のメタデータとして用いることで,映像の中で起きた出来事に対応した映像の探索が可能になる. 更に,ここで提案する手法ではセンサデータを単なる時系列の波形として取り扱うのではなく,センサデータの内容を解釈し,何が起きているかを表現することで,同じ現象が起きている映像の探索を可能としている.

1G-4 (時間: 14:00 - 14:25)
題名ウェアラブル加速度センサを用いた文字描画動作における認識精度の向上 -認識前の処理と判定法による効果の検証-
著者*岡村 将志, 木村 竜 (神奈川工科大学 大学院 情報工学専攻), 平子 久智 (神奈川工科大学 情報学部 情報工学科), 西村 広光 (神奈川工科大学 情報学部 情報メディア学科), 五百蔵 重典, 田中 博 (神奈川工科大学 情報学部 情報工学科)
Pagepp. 243 - 250
Keywordウェアラブル, 加速度センサ, DPマッチング, 認識, 文字描画
Abstract近年,様々な製品にリモコンが利用されているが,リモコンを用いずに別の作業中でもTVのチャンネル切替えなどの操作を行いたいという事もある.また,家庭内でリモコンを探す場合も多く,リモコンを用いずに周辺機器の操作ができれば日常生活での利便性の向上が期待できる.そこで,加速度センサを利用して身体の動きを命令として周辺機器を操作する方法を検討してきた.この方法の最重要点は動きの認識であり,認識率の向上が操作性の向上に直結する.しかし,その動きの認識には問題があり個人差があるものの認識に誤りが発生する時がある.本研究では,認識前に処理を行う手法や判定法を工夫することによる認識率向上の方法を検討し,実験によって有効性を実証した結果を述べる.

1G-5 (時間: 14:25 - 14:50)
題名モバイルアプリケーション推薦のためのTwitter発言者の状況の推定
著者*白木 敦夫, 矢野 幹樹, 酒井 佑太, 小澤 俊介, 杉木 健二, 松原 茂樹, 河口 信夫 (名古屋大学)
Pagepp. 251 - 257
Keyword情報抽出, 情報推薦, 自然言語処理, 構文解析
Abstract近年,iPhoneやAndroid携帯に代表される高機能なモバイル端末が広く普及している. しかし,アプリケーションの数は膨大であり, ユーザが求めるアプリケーションを見つけることは容易ではない. また,有用なアプリケーションが存在するにも関わらず,ユーザがその存在に気付かないことがある. このような問題を解消するために, ユーザの状況に応じて適切なアプリケーションをリアルタイムに推薦できる環境を実現することが考えられる. そこで本論文では,ユーザの状況に適したモバイルアプリケーション推薦のための状況推定手法を提案する. 本手法では,ユーザの状況を推定するためにTwitterでのユーザの発言を利用する. Twitterにおける特徴的な言い回し「なう」に着目する. 「なう」を含む発言を分析し,状況を示す表現を検出することにより,Twitter発言者の状況を推定する. また,本手法に基づいてアプリケーションを推薦するシステムについて述べる.