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マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2010)シンポジウム

セッション 6C  WEBデザイン
日時: 2010年7月8日(木) 15:10 - 16:50
部屋: 倶楽部樹里苑
座長: 土井 裕介 (東芝)

6C-1 (時間: 15:10 - 15:35)
題名複数軸の情報整理による情報視覚化を行うためのビジュアライズフレームワークの提案
著者*松井 加奈絵, 山内 正人 (慶應義塾大学 メディアデザイン研究科), 砂原 秀樹 (慶應義塾大学/奈良先端科学技術大学院大学)
Pagepp. 1360 - 1364
Keywordインフォメーションビジュライゼーション
Abstractインターネットの使用者にとってWebの主な使用目的は情報取得であるが,情報爆発時代と称される今日において,従来の情報抽出方法や表示方法では大量の情報から必要とする情報のみを取得することは難しい.情報取得を困難にしている原因として,生成時間などの1軸のみで整理された情報が表示されていること,情報視覚化が有効的に機能していないことが挙げられる.これらの要因を解決する為,複数軸の情報表示 を可能にするビジュアライズフレームワークの提案を行う.本フレームワークはWeb全体から情報と必要なメタ情報を抽出,生成時間や関心度などの複数軸からメタ情報を変換することで注目の高い情報に変換する.また情報は情報視覚化に必要な大きさ,色などの新しいメタ情報を保有した状態で使用者へ提供される.使用者はこの情報を使うことでデータの解析を自身で行う必要がなくなり,情報視覚化を行うWebぺージやアプリケーションを容易に作成できる. 本稿では提案するビジュアライズレームワークの構成,及び評価について論じる.

6C-2 (時間: 15:35 - 16:00)
題名Webページの構成と文章に着目したWeb検索結果の子供向けリランク手法
著者*岩田 麻佑 (大阪大学大学院情報科学研究科マルチメディア工学専攻), 荒瀬 由紀 (マイクロソフトリサーチアジア), 原 隆浩, 西尾 章治郎 (大阪大学大学院情報科学研究科マルチメディア工学専攻)
Pagepp. 1365 - 1372
KeywordWeb検索, インターネット, リランク, 子供向け
Abstractインターネット環境の普及により,子供がWeb検索を行うことが一般的となっている.しかし難解な文章を苦手とし,画像を好むというような子供の特徴を考慮したWeb検索エンジンは存在しない.そこで本稿では,子供のWeb検索を支援するため,検索エンジンの検索結果を子供向けにリランクする手法を提案する.提案手法では,Webページの文章量などの構成に関する指標,子供向け表現の数などの文章に関する指標を設定し,これらの指標をスコア化する.そして,各指標のスコアを組み合わせて算出した各ページの子供向け度合いに基づき,検索エンジンの検索結果をリランクする.評価実験の結果,文章量,子供向け表現の数といった指標により,子供向けページを上位にランクできることを確認した.

6C-3 (時間: 16:00 - 16:25)
題名Web記事のレイアウト条件による可読性予測手法の提案と評価 - 自己組織化マップによる一致率の算出 -
著者*有賀 千裕, 納富 一宏 (神奈川工科大学大学院工学研究科情報工学専攻), 斎藤 恵一 (東京電機大学先端工学研究所), 齋藤 大輔 (芝浦工業大学工学部電気工学科)
Pagepp. 1373 - 1376
Keyword自己組織化マップ, 一対比較法, Webアクセシビリティ, 可読性

6C-4 (時間: 16:25 - 16:50)
題名Webアクセシビリティの分析と評価-RIAにおけるボタンデザインと反応時間-
著者*畑中 基希, 有賀 千裕, 納富 一宏 (神奈川工科大学大学院), 斎藤 恵一 (東京電機大学先端工学研究所)
Pagepp. 1377 - 1380
KeywordWeb, アクセシビリティ, ボタン, 反応時間, RIA
Abstract近年,インターネットの普及率が増加している.Webを利用する誰もが扱えるようにWebアクセシビリティを考慮したWebサイトの設計が求められている.Webを利用するときによく目にするのがボタンである.本稿では,Webサイトにおける基本操作として,垂直に整列配置されたボタンへのマウスカーソルのポインティングおよびクリック動作に着目した.条件呈示から操作までの反応時間を計測することで,ボタンのデザインおよびボタンの配置がアクセシビリティに与える影響について分析を行った.特に,Adobe Flashを用いたRIAにおけるボタンの視認性と操作性について実験した.さらに,アクセシビリティの向上を目指したボタンの設計について検討した.マウスカーソルを合わせたときのみ枠が表示されるボタンが最も反応時間が短いという結果が得られた.しかし,被験者の意見と一致する結果ではなかった.ボタン押下までの軌跡を含めた場合の分析が今後の課題である.