(セッション表へ)

マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2010)シンポジウム

セッション 8G  センサーウェアラブル
日時: 2010年7月9日(金) 10:20 - 12:25
部屋: 緑風の間1
座長: 木實 新一 (東京大学)

8G-1 (時間: 10:20 - 10:45)
題名みかけディペンダビリティ: ウェアラブル・ユビキタスエンタテインメントシステムのための新たな評価軸の提案
著者*寺田 努 (神戸大学)
Pagepp. 1962 - 1967
Keywordウェアラブルコンピューティング, ユビキタスコンピューティング, ディペンダビリティ
Abstract近年,コンピュータ技術を応用したエンタテインメントシステムが活発に利用されるようになった.特にメディアアートやステージパフォーマンスにおいては,コンピュータ技術やセンサ技術を活用した新たな表現が創出され,大きな効果を上げているが,一方で故障などのトラブルは絶えず,特にステージパフォーマンスにおいてはそのトラブルがパフォーマンスの出来に大きな影響を与える.従って,出来る限り信頼性の高いシステムを構築する必要があるが,エンタテインメントシステムの信頼性指針とは,従来のコンピュータシステムにおける信頼性とは意味が異なるといえる.そこで本稿ではみかけディペンダビリティという言葉を定義し,エンタテインメントシステムにおける信頼性について議論する.

8G-2 (時間: 10:45 - 11:10)
題名ヘテロコア光ファイバセンサマットにおける足裏操作情報通信方式
著者*高落 要 (創価大学大学院工学研究科高見研究室), 下野 光明, 西山 道子, 渡辺 一弘, 高見 一正 (創価大学大学院工学研究科)
Pagepp. 1968 - 1974
Keywordヘテロコア光ファイバセンサ, センサネットワーク, 足裏通信, センサマット, 足裏圧力
Abstract演奏中のオーケストラ奏者のように,身体の動作が制約された状況で,情報機器を扱うのは容易ではない.本研究では,ヘテロコア光ファイバセンサマットを用いた足裏操作による通信方式を提案する.具体的には,足裏の体重位置と,その組み合わせによって,4bitの情報化を行い,メッセージを作成する方法を提案する.提案方式を実装したシステムを試作し,ユークリッド距離と閾値によるパターン判別に基づく情報化アルゴリズムと,メッセージの作成の評価実験を行い,提案方式の有効性を示す.

8G-3 (時間: 11:10 - 11:35)
題名Cost-Efficient Deployment for Full-Coverage and Connectivity in Indoor 3D WSNs
著者*Marc T. Kouakou (奈良先端科学技術大学院大学 情報科学研究科), 山本 眞也 (山口東京理科大学 工学部 電気工学科), 安本 慶一, 伊藤 実 (奈良先端科学技術大学院大学 情報科学研究科)
Pagepp. 1975 - 1982
Keyword3D Wireless Sensor Network, Full-Coverage, Connectivity, Sensor Deployment, Ubiquitous Computing
AbstractIn WSNs, coverage of the target field and wireless connectivity among sensor nodes are important criteria in terms of the performance required for WSN. In indoor environments, the target field is in general 3D space, thus WSNs deployed for such environments are called 3D WSNs. The sensor node deployment problem for 3D coverage and connectivity is NP-hard even without obstacles in the target field. Furthermore, no study has systematically examined the optimal 3D WSN deployment considering both obstacles and deployment cost. In this paper, we propose a new heuristic algorithm for computing a near optimal sensor node deployment that minimizes the cost for achieving the full coverage and node connectivity of a 3D target space with obstacles. First, we represent the monitoring area as well as the sensor node deployable area in the target 3D space, by a set of grid points. Our algorithm puts sensor nodes one by one on a grid point of the deployable area in the descendant order of the cost-performance value (i.e., how many monitoring space points are covered by the deployable area point per unit deployment cost) of the deployable area points. Then, the algorithm adds extra nodes to cover the shadow area of each node’s sensing region cut off by the obstacles. Moreover, to ensure the connectivity among all WSN nodes, the algorithm adds extra nodes and/or moves each unconnected sensor node one by one towards the closest connected sensor node in order to reduce the number of extra nodes. We implemented our proposed method in the UbiREAL simulator and evaluated the performance through simulations. As a result, we have confirmed that our proposed method can provide reliable and cost-efficient solutions for WSN deployment in indoor environments.

8G-4 (時間: 11:35 - 12:00)
題名導電性素材上に配置されたデバイスのためのカメラを用いた位置検出手法
著者*磯山 直也, 寺田 努 (神戸大学), 秋田 純一 (金沢大学), 塚本 昌彦 (神戸大学)
Pagepp. 1983 - 1991
Keyword導電性素材, 位置検出, LED
Abstractウェアラブルコンピューティング環境において様々なデバイスを用いる場合,安定した電力供給方式,通信方式と空間配置自由度の確保が問題となる.近年では自由なデバイス配置を実現する導電性素材を用いたネットワークシステムが開発されており,導電性素材から構成される衣服上の好きな位置にデバイスを配置し,多様なアプリケーションを利用できる環境が整いつつある.従来の導電性素材では配置されたデバイスの位置を正確に知ることは難しかったため,本研究ではカメラを用いてデバイスの位置を正確かつ効率的に検出する手法を提案する.具体的には,装着したデバイスに付属するLED を点滅させ,それをカメラで撮影することで各デバイスの位置を推定する.シミュレータを用いた評価により,提案手法を用いることで効率良く各デバイスの位置を検出できることを確認した.

8G-5 (時間: 12:00 - 12:25)
題名ウェアラブルコンピューティングのためのユーザ状況を考慮したプログラミング環境の構築
著者*秋山 翔太郎, 寺田 努, 塚本 昌彦 (神戸大学)
Pagepp. 1992 - 2000
Keywordプログラミング
Abstractコンピュータの小型化・高性能化により,計算機を常に身につけて利用するウェアラブルコンピューティングに対する注目が高まっている. ウェアラブルコンピューティング環境では,常に変化するユーザ状況に応じた様々なサービスの要求が想定されるため, ユーザがその場の状況に応じて必要なサービスを定義できるシステムが必要となるが, 従来のデスクトップ環境でのアプリケーション開発手法をウェアラブルコンピューティング環境にそのまま適用するのは難しい. そこで本研究では,ユーザがその場の状況に応じて必要とするサービスを,容易にかつ短時間で定義できるシステムOn-siteDevelopingToolを提案する. 提案システムでは,イベント駆動型ルールの要素をチップとして提示し,必要なものを選択することによってサービスを定義する. 提案システムはユーザの入力履歴の学習することで,チップの提示を最適化する機能をもつ.