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マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2011)シンポジウム

セッション 5F  屋内位置推定(2)
日時: 2011年7月7日(木) 10:00 - 11:15
部屋: ダイヤモンド
座長: 西尾 信彦 (立命館大学)

5F-1 (時間: 10:00 - 10:25)
題名超音波センサを用いた屋内測位システムにおける測位エリア拡大の検討
著者*羽田 昂史, 須永 光, 秋山 征己 (神奈川工科大学 情報工学専攻), 五百蔵 重典, 田中 博 (神奈川工科大学 情報工学科)
Pagepp. 915 - 920
Keyword超音波, 位置検出, 逆GPS, 屋内測位
Abstract我々は,屋内環境での人や移動体の測位という観点で,100mm程度の精度を要求条件とし,超音波を用いた測位システムについて検討している.超音波を利用する意義として,超音波の方が電波を用いる方式に比べて超音波の伝搬時間差が大きくなるため,マイコンでのマルチパスの影響除去が容易であるということが挙げられる.他にも電波法の制約を受けないという利点がある. 本研究では,より広域での測位を効率的に行うため,受信センサの設置間隔を広げる必要がある.そこで,1つの受信センサで超音波を受信できる領域を拡大することが望ましい.1つの受信センサで超音波を受信できる範囲を広げるため,複数の受信センサを球状に配置した物を1つの受信センサと構成することで,受信センサの視野角を拡大し受信エリアの広域化を図った.この球状に配置したセンサによる受信エリアの拡大の効果を実験的に検証し,設置間隔を求めた.また,球状に配置したセンサを用いた場合での測位精度検証実験を行い,球状センサが測位精度に劣化を与えないことを確認した.

5F-2 (時間: 10:25 - 10:50)
題名スマートフォンを用いた屋内位置の推定と歩行ナビゲーションシステム
著者*安齋 恵一 (東京工科大学大学院 バイオ・情報メディア研究科 コンピュータサイエンス専攻), 岡島 匠吾 (東京工科大学 コンピュータサイエンス学部), 坪川 宏 (東京工科大学大学院 バイオ・情報メディア研究科 コンピュータサイエンス専攻)
Pagepp. 921 - 927
Keyword屋内位置推定, スマートフォン

5F-3 (時間: 10:50 - 11:15)
題名照度のフィンガープリンティングとアクティブ照明制御に基づく屋内位置推定手法の提案
著者*坂本 一樹, 孫 為華 (奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科), 柴田 直樹 (滋賀大学), 安本 慶一, 伊藤 実 (奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科)
Pagepp. 928 - 935
Keyword屋内位置推定, 照度センサー, フィンガープリンティング
Abstract本稿では,照度センサのフィンガープリンティングに基づいた屋内向け位置推定手法を提案する.屋内では,照明装置が対称に設置されていることが多いため,近い照度を有するエリアが複数存在する場合が多い.そのため,1 つの照明点灯パターンで照度を計測するだけでは,正確な位置推定ができない.そこで,照明点灯パターンを短い時間変化させることで,照度の変化を生じさせ,変化後の照度から推定位置を絞り込むアプローチをとる.その際,ユーザの位置推定までにかかる照明点灯パターン変更回数が最も少なくなるようなアルゴリズムを提案する.一般に,照明装置がn個存在する場合2n通りの照明点灯パターンが存在し,それら全てに対しフィンープリントデータベースを作成するのは非常にコストが大きい.そのため,屋内空間における照明装置の位置,種類,強度と各地点への距離から,その地点での照度を算出するモデルを実測値に基づき構築する.本手法を,蛍光灯が3つ設置してある部屋に適用した結果,平均誤差約0.2m で位置を推定できた.