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マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2011)シンポジウム

セッション 6E  モバイルネットワーク(1)
日時: 2011年7月7日(木) 16:00 - 17:40
部屋: ルビー
座長: 山口 弘純 (大阪大学)

6E-1 (時間: 16:00 - 16:25)
題名IPv4移動体通信において携帯電話網と無線LAN間をシームレスに移動する方式の提案
著者*福山 陽祐, 鈴木 秀和, 渡邊 晃 (名城大学 大学院理工学研究科)
Pagepp. 1115 - 1120
Keyword移動透過性, ハンドオーバ, 携帯電話網, 無線LAN
Abstractユビキタスネットーワークの環境では,3GやWi-Fiなどさまざまな通信方式が利用できる.しかし,通信中にネットワークを切り替えるとIPアドレスの変化が避けられない.移動透過性の技術が必要である.また,IPv4環境では,NAT越え問題の解決が必須である.我々は移動透過性とNAT越え問題の解決を同時に実現するNTMobileを提案している.NTMobileによると,どのようなネットワーク構成への移動にも対応することができる.本論文では,NTMobieにより,3GとWi-Fi間における,通信切断のないシームレスな通信切り替え方式を提案する.

6E-2 (時間: 16:25 - 16:50)
題名遅延耐性ネットワークにおける安定リンクの推定と維持に基づくブロードキャスト効率化手法
著者*澤村 雄介, 寺西 裕一 (大阪大学), 竹内 亨 (NICT), 春本 要, 西尾 章治郎 (大阪大学)
Pagepp. 1121 - 1129
KeywordDTN, ブロードキャスト
Abstract本論文では,遅延耐性ネットワーク (DTN : Delay Tolerant Network) において,実装上発生するリンク確立遅延と接続台数制限を考慮し, 短時間でネットワーク中の多くの端末へメッセージを配信可能とするブロードキャスト手法を提案する. 本手法では,通信範囲内の通信可能な端末との間のリンク(安定リンク)を維持し,端末がリンクを確立する回数を削減する.また,多くのメッセージを交換できると期待できる端末に優先的にリンクを切り替えることで,メッセージ拡散遅延を抑止する.安定リンクの推定は,他端末との過去の接触パターンに基づいて行う. 多くのメッセージを交換できると期待される端末の推定は,受信メッセージが過去に経由した端末が記録されているホップリストを用いて行う. 提案手法をシミュレーションにより評価し.経過時間の早い段階においてメッセージの配送の遅延を40%削減できることを確認した.

6E-3 (時間: 16:50 - 17:15)
題名OLSRにおける迂回路の存在を保証できる広告リンク選択手法
著者*湯川 陽平, 吉廣 卓哉 (和歌山大学システム工学部)
Pagepp. 1130 - 1138
Keywordアドホックネットワーク, 経路制御, 冗長化, OLSR, MPR
AbstractMANET における経路制御方式として,制御パケットによる負荷を軽減するプロアクティブ型経路制御プロトコルOLSR(OptimizedLink State Routing)が標準化された.OLSR はMPR という特徴的な仕組みを持ち,ネットワーク上のメッセージ交換による負荷を抑えると同時に,全てのノードへのメッセージの到達性を保証することができる.また,選択したMPR を基準にリンクを選択的に広告することで,広告リンク数を抑えてネットワーク負荷を軽減し,かつ,任意の宛先までの最短経路を保証できる.しかし,このように広告されたトポロジは冗長性が低く,宛先への迂回路の存在が必ずしも保証できない.広告トポロジ上に迂回路が存在しない場合には,無線リンクが突然切断すると,トポロジの更新,及び経路の再計算が必要となり,新たな経路が利用できるまでに時間がかかるという問題がある.広告トポロジ上に宛先までのリンクを共有しない(以下,枝素な)2 本の経路が存在することを保証できれば,リンク切断時に通信回復までの時間が短くなる.さらに,迂回路を予め計算しておき,リンク切断時に利用する仕組みも適用可能となり,よりリンク切断に強いネットワークを構築できる可能性が広がる.本研究では,OLSR のMPR 選択アルゴリズム,及び広告リンク選択アルゴリズムを改良することにより,メッセージ交換による負荷を抑えつつも,広告トポロジ上の任意の2ノード間に,枝素な2 本の経路の存在を保証できるような広告リンク選択手法を提案する.

6E-4 (時間: 17:15 - 17:40)
題名NTMobileにおける端末アドレスの移動管理と実装
著者*西尾 拓也, 内藤 克浩 (三重大学 大学院工学研究科 電気電子工学専攻), 水谷 智大, 鈴木 秀和, 渡邊 晃 (名城大学大学院 理工学研究科), 森 香津夫, 小林 英雄 (三重大学 大学院工学研究科 電気電子工学専攻)
Pagepp. 1139 - 1145
Keyword移動透過性, NAT, Android, 仮想アドレス, トンネル
Abstract近年, 携帯端末の移動透過性は重要な機能となっている. 既存ネットワークでは, セキュリティ対策とIPv4アドレスの消費を抑えるため, Network Address Translation (NAT)の利用が一般的である. そのため, 移動透過技術においても, グローバルIPアドレスだけではなく, NAT配下で利用されるプライベートIPアドレスも対応する必要がある. NTMobile (NAT Traversal with Mobility)は仮想アドレスとトンネル技術を活用することにより, グローバルIPアドレス及びプライベートIPアドレスに関わらず, 移動透過性を実現可能な方式である. 本稿では, NTMobileにおける仮想IPアドレスと実IPアドレスの管理方法について述べる. 提案方式では, IPアドレスを管理するためにNTMobile用のDNSレコードを新たに実装する. そのため, 携帯端末はDynamic DNSの機能を活用することで, IPアドレスの登録及び更新が可能となる. 実装では, BINDを拡張することにより新たに定義したリソースレコードの実装を行う. また, 提案方式はLinux上に実装を行う.