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マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2011)シンポジウム

セッション 8F  位置依存情報
日時: 2011年7月8日(金) 10:30 - 12:10
部屋: ダイヤモンド
座長: 荒川 豊 (九州大学)

8F-1 (時間: 10:30 - 10:55)
題名すれ違い広告配信システムを用いた地下街での位置推定法
著者*山口 貴広, 高見 一正 (創価大学/工学部)
Pagepp. 1531 - 1536
Keyword位置推定, Android, Bluetooth, オポチュニスティックネットワーク, すれ違い通信
Abstract近年,様々な環境でのナビゲーションのための位置推定法が数多く提案され,サービス提供されている.しかし,地下街を含めた屋内ショッピングモールなどのナビゲーションサービスは研究段階であり,未だ提供されていない.本稿では,地下街をショッピングする人々がすれ違いネットワーキング機能を有する携帯端末を利用した広告配信サービスとそのシステム(OPportunistic Advertisement delivery System : OPAS)構成を考案した.また,本システムを利用した位置推定法を提案した.さらに,OPASをAndroid端末とMANET(Mobile Ad Hoc Network)エミュレータを使って試作し,位置推定アルゴリズムの効果を評価した.

8F-2 (時間: 10:55 - 11:20)
題名モバイルユーザの状況を考慮した位置依存コンテンツ検索支援システム
著者*岩田 麻佑, 原 隆浩, 嶋谷 健太郎 (大阪大学大学院情報科学研究科), 間下 以大, 清川 清 (大阪大学大学院情報科学研究科,大阪大学サイバーメディアセンター), 西尾 章治郎 (大阪大学大学院情報科学研究科), 竹村 治雄 (大阪大学大学院情報科学研究科,大阪大学サイバーメディアセンター)
Pagepp. 1537 - 1544
Keyword検索, モバイル, コンテキストアウェア, スマートフォン
Abstractモバイル端末は,画面サイズや入力インタフェースに制限があるため,コンテンツ検索の際の検索キーワードの入力やページ遷移という操作が煩わしい.コンテンツ検索を行う状況は様々であり,ユーザの必要とするコンテンツは,ユーザの行動や周辺情報などの状況によって変化する.そのため,ユーザに提供する情報をユーザの状況に応じて変えることが有効であると考えられる. そこで,本稿では,ユーザが簡潔な操作で目的のコンテンツを取得できることを目的とし,ユーザの状況を考慮して,マップとメニュー上に情報を提示する位置依存コンテンツ検索支援システムを提案する.特に,ユーザが静止しており,画面にある程度集中できる状況を対象とする.提案システムでは,ユーザの状況に基づいて,重要度の高い情報を優先的に提示する.ユーザは,自分の目的に該当するメニューやマップ上のマーカーを選択することで,位置 依存コンテンツを取得できる. 11人の被験者による評価実験を行った結果,提案システムの方が,Web 検索システムやマップ検索システムよりも,簡潔な操作で位置依存コンテンツを取得できることを確認した.

8F-3 (時間: 11:20 - 11:45)
題名モバイルユーザの状況を考慮した候補提示型コンテンツ検索支援システム
著者*宮本 大樹, 小牧 大治郎, 原 隆浩 (大阪大学大学院情報科学研究科マルチメディア工学専攻), 嶋谷 健太郎, 間下 以大, 清川 清 (大阪大学大学院情報科学研究科情報システム工学専攻), 上向 俊晃 (KDDI研究所), 西尾 章治郎 (大阪大学大学院情報科学研究科マルチメディア工学専攻), 竹村 治雄 (大阪大学大学院情報科学研究科情報システム工学専攻)
Pagepp. 1545 - 1551
Keywordモバイル端末, コンテクストアウェアネス, コンテンツ検索
Abstract近年,モバイル端末を用いて,Web コンテンツを検索することが一般的になっている.モバイル端末はどこへでも持ち運べるため,ユーザは歩いている,立ち止まっているなど様々な状況でコンテンツを検索できる.特に,歩いている場合には,ユー ザは端末の操作に十分に集中することができず,文字入力のような煩雑な操作を行うことは難しい.さらに,時間や場所によってユーザの検索目的も変化する.そこで本研究では,そのような状況におけるコンテンツ検索を支援するために,ユーザの状況 を考慮して,容易な操作で必要なコンテンツを取得可能な候補提示型コンテンツ検索支援システムを提案する.提案システムでは,センサデータに基づいてユーザのおかれている状況を推定し,推定された状況に応じた選択肢を提示する.ユーザ実験によ り,提案システムを用いることで,被験者が容易な操作で必要な情報を得られたことと,状況に応じて適応的に選択肢を提示することの有効性を確認した.

8F-4 (時間: 11:45 - 12:10)
題名スマートフォンを用いたコンテンツ検索支援のためのモバイルコンテキスト認識
著者*嶋谷 健太郎, 間下 以大, 宮本 大樹, 岩田 麻佑, 原 隆浩, 清川 清, 竹村 治雄, 西尾 章治郎 (大阪大学大学院情報科学研究科)
Pagepp. 1552 - 1559
Keywordスマートフォン, コンテキスト認識, 加速度センサ, サポートベクターマシン
Abstract近年スマートフォンが普及し,いつでもどこでも情報を得ることが可能になった. 例えば移動中に周辺施設の情報や目的地までの経路を調べることが一般的になっ ている.しかし,移動中の検索は画面の注視が難しく,利用者自ら文字サイズを 拡大したり,立ち止まっての確認が必要となる.本論文では,利用者の移動中の 状況の変化に応じて表示方法を切り替えるコンテキストアウェアシステムを本シ ステムではスマートフォン内蔵のセンサのみを用いてユーザとスマートフォンの 状況を認識する.短時間フーリエ変換によって得られたパワースペクトルを特徴 量とし,サポートベクターマシンで利用者のコンテキストを認識する.実験では, 実際の移動中の状況で,表示方法の切り替えに成功した割合を調べ,64.4%以上 の認識率を示した.