(セッション表へ)

マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2008)シンポジウム

セッション 1D  無線LAN(DPS)
日時: 2008年7月9日(水) 13:40 - 15:20
部屋: ペガサス
座長: 神崎 映光 (阪大)

1D-1 (時間: 13:40 - 14:05)
題名経路ダイバーシティを考慮した緊急メッセージ送信手法の提案
著者*友澤 弘充, 小口 潔 (慶應義塾大学大学院理工学研究科), 重野 寛, 岡田 謙一 (慶應義塾大学理工学部/独立行政法人科学技術振興機構,CREST)
Pagepp. 90 - 95
Keywordトリアージ, 災害, 救急救命
Abstract災害やテロ事件などの教訓から,傷病者の位置や病状変化をセンサネットワークによってリアルタイムで監視・収集できるような救命救急支援システムの研究が活発になっている. 送信するデータには緊急度の高い重要なデータが存在し,そのデータを送信する手法を考えなければならない. 単一経路を用いた伝送は経路途中においてロスが起こりやすいという問題がある. また,フラッディングでは,トラフィック量が膨大になるという問題点がある. そこで,データを確実に送り届けるためにはトラフィック量を抑えてダイバーシティを大きくする必要がある. 本稿では,この必要性に対し,経路ダイバーシティを考慮した緊急メッセージ送信手法EMPaDを提案する. また,シミュレーションによる評価により,提案方式が経路ダイバーシティを得たまま, トラフィック量を抑えて緊急メッセージを送信できることを示した.

1D-2 (時間: 14:05 - 14:30)
題名Network Codingを用いたアドホックネットワーク情報伝送方式の検討
著者*寺島 美昭, 河東 晴子 (三菱電機(株)/情報技術総合研究所)
Pagepp. 96 - 101
KeywordAd-hoc Network, Network Coding

1D-3 (時間: 14:30 - 14:55)
題名無線伝搬モデルを利用したセンサアクタネットワークのルーティング効率の性能評価
著者*楊 涛 (福岡工業大学大学院工学研究科知能情報システム工学専攻 ), 池田 誠 (福岡工業大学大学院工学研究科知能情報システム工学専攻), Leonard Barolli (福岡工業大学情報工学部情報通信工学科)
Pagepp. 102 - 107
Keywordセンサアクタネットワーク, 無線伝播モデル, AODV, DSR, ルーティング効率
Abstractセンサアクタネットワークは従来のセンサネットワーク にアクタノードを配置させる新たなネットワークの形態 である。本稿では、無線伝搬モデルを利用したセンサアクタ ネットワークのルーティング効率を調査する。 アドホックルーティングプロトコルとしてAODVとDSR を用いて、ns-2上でシミュレーションシステムを実装し 実験する。結果として、ノード数が多い場合、伝搬モデル としてTwoRayGround用いて、DSRを利用したランダムトポロジー の場合ルーティング効率が良いことが分かった。しかし、 伝送レートを多角していった時にルーティング効率が不安定 となった。

1D-4 (時間: 14:55 - 15:20)
題名無線メッシュネットワークにおける輻輳改善の提案
著者*樋口 豊章, 伊藤 将志, 渡邊 晃 (名城大学大学院理工学研究科)
Pagepp. 108 - 111
Keywordメッシュネットワーク, 輻輳, 無線LAN, 電波強度
Abstract無線LANを通信インフラとして用いるサービスが注目されている.しかし,既存の無線LANのAP(Access Point)間 は有線で接続されることが一般的であり,APの設置に多大なコストを要する.この問題の解決策として,無線メッシュネットワークがある.無線メッシュネットワークは,無線LAN のAP 間をアドホックネットワークで接続する.端末/AP間の通信はインフラストラクチャモードで行うため,既存の端末が容易にネットワークに参加することが可能である.筆者らは無線メッシュネットワークの実現手段の一つとして“WAPL”(Wireless Access Point Link) を提案している.本論文では,WAPLを用いて無線メッシュネットワークの輻輳を改善する方法について提案する.