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マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2009)シンポジウム

セッション 3E  教育支援 (DPS)
日時: 2009年7月8日(水) 17:20 - 19:30
部屋: カトレア
座長: 金井 敦 (法政大学)

3E-1 (時間: 17:20 - 17:45)
題名シチュエーションに応じて画面レイアウトを自動変更するテレビ会議ベース遠隔教育支援フレームワークの提案
著者*野口 晃司 (奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科), 柴田 直樹 (滋賀大学経済学部情報管理学科), 安本 慶一, 伊藤 実 (奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科)
Pagepp. 529 - 538
Keyword遠隔教育, テレビ会議システム, ネットワーク仮想環境, カメラ視野制御
Abstract現在,遠隔教育において,テレビ会議システムや仮想空間アプリケーションに基づいたシステムが使用されている.これら既存の遠隔教育システムを使用した講義では,実空間における講義と比較すると,実施できる講義の形態が限定される,教師による学習者の学習状況の把握が難しい,などの問題点がある.本研究では,様々な講義形態(講義,演習,グループワークなど)をサポートし,教師による学習者の学習状況の把握を支援する機能を持つ遠隔教育システムを容易に構築可能なフレームワークを提案する.本稿では,既存の遠隔教育システムの問題点を示し,提案するフレームワークの概要,実現方法に関して述べ,さらに,これらの機能の有効性を評価する方法についても検討する.

3E-2 (時間: 17:45 - 18:10)
題名講義ビデオ検索への講義スライドのヘッダー・フッター情報の利用
著者*田中 宏宗 (九州産業大学 大学院 情報科学研究科), 下川 俊彦 (九州産業大学 情報科学部)
Pagepp. 539 - 542
Keyworde-Learning, 動画検索
Abstract九州産業大学情報科学部では全講義を記録し、ストリーミング配信するシステムを運用している。これを講義記録システムと言う。現在の講義記録システムに対して検索機能の強化や携帯型端末への対応を望む声がある。本研究では要求に対応する新システムの設計を行う。

3E-3 (時間: 18:10 - 18:35)
題名教育リーダーシップとその考察
著者*吉田 幸二 (湘南工科大学 工学部 情報工学科), 宮地 功 (岡山理科大学 総合情報学部 情報科学科), 山田 圀裕 (東海大学 情報理工学部 ソフトウェア開発工学科)
Pagepp. 543 - 549
Keywordリーダーシップ, 教育, モチベーション, 学習, 育成
Abstract企業から大学に来て8年間教鞭を取ってきた。その中で、リーダーシップの育成に重点を置き、どうしたらリーダーシップを育成できるかを調査研究した。そこから、教育リーダーシップもリーダーシップと同様に、熱意と継続的な指導が必要である。また、個人に合った目標設定の効果的な設定と引上げのタイミングが大事であることが判明した。そこで、古典的及び最近のリーダーシップをベースに、現在の教育リーダーシップの育成についての方策と実践について論述したものである。

3E-4 (時間: 18:35 - 19:00)
題名体験型3次元CG学習支援システムの開発
著者*末安 省吾, 永野 達郎 (大分大学 大学院工学研究科知能情報システム工学専攻), 賀川 経夫, 西野 浩明, 宇津宮 孝一 (大分大学 工学部知能情報システム工学科)
Pagepp. 550 - 559
Keyword3次元CG, 幾何変換, ライティング, 仮想環境, マルチメディアシステム
Abstract近年,計算機性能の向上に加えて,3次元コンピュータグラフィックス(Computer Graphics: CG)技術の普及により,一般的なパソコンの利用者が高品質な3次元CG映像を制作・利用できる環境が整ってきた.しかしながら,3次元CG作品の制作に必要な知識を得るための学習環境は,教科書や平面図を用いたWeb上の解説記事等に依存しているため,3次元の世界を直観的に捉えることが難しい.そこで我々は,計算機で実際に3次元CGを作成・編集しながら,重要な理論や実践的な知識が修得できるシステムを開発した.本論文では,3次元CGの制作体験をとおして実践的知識を獲得する体験型3次元CG学習支援システムを提案し,システムの実装方法と従来の学習手法との比較検討を行う.

3E-5 (時間: 19:00 - 19:25)
題名運用コスト低減を可能にする講義映像コンテンツ配信管理システム
著者*中沢 実 (金沢工業大学/情報フロンティア研究所), 糸川 覚 (株式会社 フォトロン)
Pagepp. 560 - 567
KeywordVoD, フロー自動化, e-Learning, 運用コスト
Abstract講義の収録とVODシステムによる学生の学習環境充実はe-Learningの一つの形 として効果が発揮され始めている。しかしながら先生によって授業の形態が異なるため収録する対象は様々であり、学習者に最適なコンテンツの作成は難易度が高い。また運用担当者が日常行う収録・編集・登録などの業務は作業の負担が大きいのも課題である。本発表では、本学内で過去4年間システムを運用したことで蓄積されたノウハウと課題、そして新たなニーズから生まれた学習者・講師・運用者に最適な講義収録からVODシステムまでの事例を紹介する。