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マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2010)シンポジウム

セッション 3A  統一テーマセッション-人間行動理解に向けた新技術 -
日時: 2010年7月7日(水) 17:20 - 19:30
部屋: 朝陽の間3
座長: 寺田 努 (神戸大学)

3A-1 (時間: 17:20 - 17:50)
題名(招待講演) 人間行動理解のための装着型センサによる大規模データベース構築にむけて
著者*河口 信夫 (名古屋大学)
Pagepp. 579 - 582

3A-2 (時間: 17:50 - 18:15)
題名携帯情報端末による大規模行動収集システムの運用と基礎評価
著者*服部 祐一, 竹森 正起, 井上 創造 (九州工業大学), 平川 剛 (ネットワーク応用技術研究所), 須藤 修 (東京大学情報学環)
Pagepp. 583 - 590
Keyword行動解析, 行動収集システム
Abstract人間の行動が客観的に計測できるようになれば様々な応用が期待できる.例えば,医療分野に於いては生活習慣病の予防のために生活習慣を客観的に計測でき,農業分野に於いては農業従事者の行動記録を自動的に得ることができる.それにより,効率化を図ることができる. これまではこういった行動の計測は難しかったが,近年,3軸加速度センサを搭載した携帯情報端末の普及によりそれらが可能となりつつある.本稿では,行動を解析するための行動解析エンジンの構築を目標とする.行動解析エンジンの精度向上には,必要な教師データとして,行動種別,3軸加速度データ,その他の付加情報を収集する必要がある.本稿ではこれらを行動情報と呼ぶ.行動情報の必要な特徴は3つあり,1つは行動種別と3軸加速度データが正確に対応づけられているという点,1つは地域,対象人数等に最適な行動種別や,付加情報で構成されているという点,1つは,多数の行動情報を含むという点である.本稿では,開発した行動情報収集システムで得られたデータの基礎評価および,運用時の利用者の動機付け向上策について述べる.

3A-3 (時間: 18:15 - 18:40)
題名同期シナリオを用いてセンシング携帯端末と協調連携するアプリケーションフレームワークの提案
著者坂本 憲昭 (立命館大学大学院 理工学研究科), 坂本 一樹 (奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科), 名生 貴昭, *市川 昌宏 (立命館大学情報理工学部), 新井 イスマイル (立命館大学総合理工学部研究機構), 西尾 信彦 (立命館大学情報理工学部)
Pagepp. 591 - 601
Keywordセンサ, 携帯端末, ユーザコンテキスト, フレームワーク
Abstract近年,複数のセンサが搭載された携帯端末の普及によって,日常のセンサデータを収集する環境が整いつつある.収集したセンサデータをマイニングすることで,ユーザの行動における周期性の発見や未来の行動予測を行う研究や個人の状況に応じたサービスが可能になる.このようなコンテキストアウェアサービスが提案されるに伴って効率的にライフログデータのセンシング及び管理を行うためのフレームワークの研究が行われている. 従来,リアルタイム性を確保した上で,高負荷なマイニングを実現をすることが課題であった. そこで,本研究では課題を解決する手法として同期シナリオを用いてサーバ・クライアント間で同期スケジュールを共有することで協調連携するフレームワークを提案し、プロトタイプの実装を行った.今後は作成したサンプルアプリケーションに提案フレームワークを適用し,評価する.

3A-4 (時間: 18:40 - 19:05)
題名情動・感情判別のための自然発話音声データベースの構築
著者*酒造 正樹, 山本 泰史 (東京大学), 志村 誠, 門間 史晃, 光吉 俊二 ((株)AGI), 山田 一郎 (東京大学)
Pagepp. 602 - 609
Keyword音声データベース, 感情, 情動
Abstract本研究では,従来別々に扱われていた情動の「快-不快」分類と個別感情分類の両方を同時に扱い,その関係を分析した.自然状況での発話と,演技発話の2種類の音声を取得し,その音声に含まれる感情と情動を,自己評価,他者評価の2パターンで分類した.約100人の実験参加者から多様な自然発話を取得し,発話音声データベースを作成した.これを用いて,快不快情動の判別を行ったところ,80%程度の結果を得た.また,感情判別分析の結果,判別率は,自然発話音声を用いた場合,感情ラベルの数が6個と従来に比べて増えたにもかかわらず50%以上で得られた.

3A-5 (時間: 19:05 - 19:30)
題名Aquiba: Adaptable Human Probes for Urban Sensing
著者*Niwat Thepvilojanapong (三重大学), Shin'ichi Konomi, Yoshito Tobe (東京電機大学)
Pagepp. 610 - 619
KeywordHuman Probes, urban sensing, adaptive sensing, energy efficiency, sensing resolution
AbstractPortable sensory devices carried by humans, which are referred to as Human Probes, facilitate easy-to-use sensing and monitoring of urban areas. However, when each Human Probe individually senses and transmits information, the sensing activity is inefficient in terms of energy consumption. In this paper, we propose an Architecture of Quality-enhanced Urban Information Blending and Aggregation (Aquiba), in which the sensing and uploading activities carried out by the Human Probes are adjusted autonomously under different conditions. Aquiba involves cooperative sensing that helps in efficiently maintaining the desired sensing resolution while minimizing overall energy consumption. We use the ns-2 network simulator to validate the adaptability of Aquiba in various situations. The simulation results demonstrate that Human Probes are adaptable to a wide range of population density and different movement patterns of human.