(セッション表へ)

マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2011)シンポジウム

セッション 2D  ネットワークプロトコル
日時: 2011年7月6日(水) 15:55 - 16:45
部屋: パール
座長: 石原 丈士 (東芝 研究開発センター)

2D-1 (時間: 15:55 - 16:20)
題名無線LANにおけるマルチレート特性の評価
著者*岩木 紗恵子 (お茶の水女子大学), 村瀬 勉 (NEC), 小口 正人 (お茶の水女子大学)
Pagepp. 279 - 285
Keywordマルチレート, AP選択問題, 実機, 屋外実験
Abstract無線LAN 網,IEEE802.11a/b/g/n においては,環境に応じた通信品質向上のため,マルチレートに関する標準仕様が定められている.しかし,実際の環境でどのようなレートを用いるべきか,それにより実際にどの程度のスループットが得られるかといった現実的な評価はなされていない.本稿では,実際にマルチレートが有効に機能するような環境として,実機を用いて屋外にて,マルチレートの各伝送レートにおける距離とスループットの関係を計測した.計測結果においては,既存のシミュレーション結果に比べて,より距離に敏感に反応して単調に減少するスループット特性が観測された.

2D-3 (時間: 16:20 - 16:45)
題名オンデマンド起動型無線LANアクセスポイントのためのウェイクアップ受信機の設計と評価
著者*近藤 良久 (ATR 適応コミュニケーション研究所), 四方 博之 (関西大学 システム理工学部), 湯 素華, 筒井 英夫, 小花 貞夫 (ATR 適応コミュニケーション研究所)
Pagepp. 286 - 291
KeywordグリーンICT, 無線LAN, ウェイクアップ受信機, 省電力, 組込
Abstract筆者らは,必要に応じて端末(STA)が無線LAN信号を用いてスリープ中の無線LANアクセスポイント(AP)を起動し,無線LANによる接続を行なう,APのオンデマンドウェイクアップ方式を提案してきている.提案方式では,STAは無線LAN信号のフレーム長を調整することでウェイクアップ用の信号とし,APに備えられたウェイクアップ受信機が,無線LAN信号のフレーム長を検出することで,ウェイクアップ信号を復号・識別する.本稿では,試作したウェイクアップ受信機ハードウェアについて紹介し,評価結果を報告する.試作機のビット誤り率を測定し,無線LAN信号のフレーム長検出誤り率の解析を行なった.結果として,無線LANの通信エリアと同等以上のエリアにおいて,提案方式を用いたAPのオンデマンド起動が可能であることを示した.また,フレーム長を検出する際の誤差要因についての解析を行い,ウェイクアップ信号として使用可能な無線LAN信号のフレーム長の制限事項について明らかとした.