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マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2011)シンポジウム

セッション 2E  行動認識(2)
日時: 2011年7月6日(水) 15:55 - 17:35
部屋: ルビー
座長: 前川 卓也 (NTT)

2E-1 (時間: 15:55 - 16:20)
題名動画像と加速度データを用いた大規模行動情報共有システムの評価
著者*中村 優斗, 服部 祐一 (九州工業大学大学院工学府先端機能システム工学専攻), 井上 創造 (九州工業大学大学院工学研究院基礎科学研究系准教授), 平川 剛 (株式会社ネットワーク応用技術研究所)
Pagepp. 292 - 299
Keyword携帯情報端末, 3軸加速度センサ, 行動認識, 動画像
Abstract本稿では,行動解析のために必要な行動情報を収集する目的で開発した行動情報共有システム「ALKAN2」の評価について述べる.ALKAN2では,ユーザが行った行動の情報と動画像を収集し,それらを閲覧できる環境をユーザに提供する.ALKAN2の機能は,ユーザがより多くの行動情報を提供するように動機づけ,また,システム上に保存される行動種別も増加する.システムの評価はシステムテストとユーザビリティの調査を行った.結果は,システムは問題なく動作しているが,ユーザビリティのいくつかは改善すべきである.

2E-2 (時間: 16:20 - 16:45)
題名3軸加速度センサによる「お辞儀」の評価の研究
著者*照本 旭生 (九州工業大学大学院工学府先端機能システム工学専攻), 井上 創造 (九州工業大学大学院工学研究基礎科学研究系准教授)
Pagepp. 300 - 307
Keyword3軸加速度センサ, お辞儀, 礼儀, 行動評価, 機械学習
Abstract本稿は,iPod touch等に搭載されている3軸加速度センサを用いて「お辞儀」の評価を行うために適した取り付け位置の推定について記述している.我々は「お辞儀」の判別実験として2つの実験を行った.なお,取り付け位置の候補は額,首筋,胸ポケット,上着ポケット,ズボンポケットの5か所とした.一つ目の実験は,被験者が1人の場合である.この時の実験結果は額や首筋での判別精度が高かった.これにより,被験者1人で「お辞儀」の評価を行う際に適した取り付け位置は額や首筋であることが判明した.二つ目の実験は複数人の被験者の場合である.このときの実験結果は胸ポケットや上着ポケットといった取り付け位置での判別精度が高かった.これにより,試験者が複数人で「お辞儀」の評価を行う際に適した取り付け位置は胸ポケットや上着ポケットであると判明した.

2E-3 (時間: 16:45 - 17:10)
題名歩行者の状態推定の軽量化に関する一検討
著者*沼 杏子 (千葉工業大学大学院), 屋代 智之 (千葉工業大学)
Pagepp. 308 - 314
Keyword状態推定, 屋内測位, 加速度センサ, GPS
AbstractGPS など衛星を用いた位置検出は,屋内やアーバンキャニオンなどでは電波を受信することができないという問題点がある.これにより,歩行者ナビゲーションにおいて位置のずれが生じるという問題が起こる.そこで加速度センサを用いて,歩行,走行,スキップ,階段昇降の行動状態を推定し,現在位置を補正する手法を提案する.しかし,現時点では,状態推定に多くのデータが必要となるため,携帯端末でリアルタイムに処理をすることは困難である.そこで本研究では推定精度を悪化させずにデータを軽量化する手法について検討する.

2E-4 (時間: 17:10 - 17:35)
題名住宅内に設置した人感センサを用いた住人の移動推定手法
著者*村尾 和哉, 藤堂 智史, 寺田 努 (神戸大学大学院工学研究科), 矢野 愛, 松倉 隆一 (富士通研究所), 塚本 昌彦 (神戸大学大学院工学研究科)
Pagepp. 315 - 322
Keyword人感センサ, 移動推定, スマートホーム
Abstract近年,建物内にセンサを配置したスマートホームやスマートオフィスが出現し,人あるいは人の移動を検出することで入退室管理や位置推定を行い,ログの生成や室内灯の制御などを実現している.従来研究における人の移動検出方法として,RFIDタグを用いる手法が提案されているが,一般家庭などで移動推定のために部屋を移動するたびにタグをかざす作業はユーザの負担になる.一方,人はデバイスをもたない例として環境に設置されたカメラによる画像認識を用いる方法が存在するが,人の移動を追うには家中にカメラを設置しなければならず設置コストが高く,必要以上の情報を取得してしまうためプライバシの面で適さない.本研究では蛍光灯のために既に設置されている赤外線人感センサを利用して,一般家庭における住人に移動検出および動線推定を行う.住人の移動を把握することで家電の効率的な制御による家の省電力化が実現できる.