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マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2011)シンポジウム

セッション SS  基調講演
日時: 2011年7月6日(水) 13:20 - 13:50
部屋: クリスタルホール
座長: 小花 貞夫 (国際電気通信基礎技術研究所 適応コミュニケーション研究所)

SS-1 (時間: 13:20 - 13:50)
題名(基調講演) 東日本大震災とICT研究開発の今後の展望 ― 人の暮らしと文明のあり方―
著者*白鳥 則郎 (東北大学/公立はこだて未来大学)
Pagep. 1719
KeywordICT, グリーン(省エネルギー), 大震災, 高齢化社会, 経済システム
Abstract情報処理学会の新たな50年へ向けた最初の年に、1000年に一度と言われる大震災に遭遇した今、一人ひとりの生き方が問われている。科学技術も例外ではない。21世紀の科学技術は「地球環境」の変化、「社会構造」の変化といかに向き合うかが問われている。キーワードで言えば、前者はグリーンと大震災であり、後者の変化は高齢化と経済モデルで示される。 本講演では、始めに東日本大震災についてICTの状況を含めて概観する。大震災からの復旧、再生、新生へ向けた地域活動の一端を紹介する。次に「地球環境」についてまずグリーンに関するICTの取り組みの事例を取り上げる。次に、大震災に関するICTシステムのあり方について今回の震災の経験を踏まえ、期待される方向について言及する。また、「社会構造」については、高齢化社会におけるICTの目指すべき方向と経済モデルの方向を人の暮らしと自然が調和し共生する持続可能な社会へ向けた議論を展開する。 最後に、持続可能な社会を実現するために科学技術、特に情報に関する科学技術への期待と役割を述べ、地球規模の観点に立ち、今後の人の暮らしと文明のあり方を展望する。