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マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2012)シンポジウム

セッション 1D  分散処理
日時: 2012年7月4日(水) 12:45 - 14:50
部屋: 剣梅鉢の1
座長: 吉廣 卓哉 (和歌山大学)

1D-1 (時間: 12:45 - 13:10)
題名気象情報を考慮する省エネサービスの計算負荷の削減可能性に関する一検討
著者*金子 雄, 松澤 茂雄 (株式会社 東芝 研究開発センター ネットワークシステムラボラトリー)
Pagepp. 105 - 111
Keyword負荷平滑化, 気象, 省エネサービス
Abstract近年,ネットワークを介してビル群に省エネサービスを提供するビル群管理システムが登場している. ビル群管理システムの目的の一つは,ビル群の省電力化であるため,ビル群管理システム自身の省電力化も,当然,重要となる.本稿では,省エネサービスの計算負荷を削減することで,ビル群管理システムの省電力化を実現できると考え,計算負荷の削減可能性を検討する.本稿で提案する計算負荷の削減手法の特徴は,省エネサービスの計算負荷が気象情報に依存して変動することと,地域間で気象の変化のタイミングが異なることを考慮する点にある.シミュレーションによる評価により,気象情報と計算負荷の関係を明らかにした.

1D-2 (時間: 13:10 - 13:35)
題名階層型Mobile IPv6における負荷分散に関する提案とその評価
著者*魯 文心, 井手口 哲夫, 奥田 隆史, 田 学軍 (愛知県立大学情報科学研究科)
Pagepp. 112 - 119
Keyword分散処理, 階層型MIPv6, MIPv6, ネットワーク管理, モバイルネットワーク

1D-3 (時間: 13:35 - 14:00)
題名セキュアプロセッシングにおけるダミーコードと隠蔽効果の関係
著者*川野 純, 布野 晶彦, 甲斐 博, 樋上 喜信, 小林 真也 (愛媛大学大学院理工学研究科電子情報工学専攻)
Pagepp. 120 - 126
Keywordグリッドコンピューティング, 分散処理, セキュアプロセッシング, ダミーコード
Abstractエクスターナルグリッドの商用利用を実現するためには,プログラムの内容を隠蔽する技術の実現が求められている.我々は,この処理の隠蔽を実現する方法として,ダミーコードの挿入を提案している.本稿では,ダミーコードの挿入方法の実装と,ダミーコードが挿入されたプログラムを,解析者の立場から解析を行い,その強度についての評価を行った.結果を評価する.

1D-4 (時間: 14:00 - 14:25)
題名次世代グリーン指向ネットワーク管理フレームワークの設計
著者*和泉 諭 (東北大学 電気通信研究所), 中村 直毅 (東北大学大学院 医学系研究科), 菅沼 拓夫 (東北大学 サイバーサイエンスセンター / 大学院情報科学研究科), 白鳥 則郎 (東北大学 電気通信研究所)
Pagepp. 127 - 132
Keywordグリーン指向, ネットワーク管理, 見える化, 自律化
Abstract本研究ではICT システム全体のグリーン化(省電力化によりCO2 排出量の削減化)を実現するための,次世代グリーン指向ネットワーク管理フレームワークを提案する.このフレームワークの実現に向けて,新しいグリーン指向MIB(Green-MIB)の標準化を目指した「無駄の見える化」技術や,推論機構・データマイニングなどを用いた機器の利用状況の分析結果に基づく「無駄削減の自律化」技術を開発する.本フレームワークの導入により,実証実験を通してICT システム当たり通常運用時に,10-30% のCO2 排出量を削減することを目指す.本稿では次世代グリーン指向ネットワーク管理フレームの実現に向けた無駄の見える化技術と無駄削減の自律化技術の設計について述べ,さらに現在,取組中である実証実験の概要について説明する.

1D-5 (時間: 14:25 - 14:50)
題名ユーザのPC利用時間帯を考慮したマルウェア対策ユーザサポートシステムの性能評価
著者*川口 信隆, 余田 貴幸, 山口 演己 ((株)日立製作所), 笠木 敏彦 (KDDI(株)), 衛藤 将史, 井上 大介, 中尾 康二 ((独)情報通信研究機構)
Pagepp. 133 - 139
Keywordマルウェア
Abstract本稿では,ユーザのPC利用時間帯を考慮したマルウェア対策ユーザサポートシステムの検体処理時間の性能評価について報告する.マルウェア対策ユーザサポートシステムはマルウェア動的解析システムと連携し,ユーザPCに感染したマルウェアを検知・駆除する.我々はフィールド実験を基に,システムがユーザPCから検体を受信する頻度は時間帯により大きく異なることを明らかにした.そしてシミュレーションを通じて,検体の到着時間帯によってシステムの検体処理時間に10倍以上の違いが生じることを示した.