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マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2012)シンポジウム

セッション 2E  拡張現実感
日時: 2012年7月4日(水) 15:00 - 17:05
部屋: 剣梅鉢の2
座長: 榎掘 優 (名古屋大学)

2E-1 (時間: 15:00 - 15:25)
題名カメラ画像に写る物体の位置を利用したAR注釈対象特定法
著者*三田 裕策 (筑波大学大学院 システム情報工学研究科 コンピュータサイエンス専攻), 志築 文太郎, 田中 二郎 (筑波大学 システム情報系)
Pagepp. 425 - 432
Keywordユビキタス, AR, 拡張現実, 現実世界情報, 位置情報
Abstractモバイル型のAugmented Reality (AR) の一表現手法に,カメラから取得した現実環境の画像(以下カメラ画像)に注釈を重畳表示する手法がある. これまでのARシステムでは注釈対象特定法に,カメラ画像のみを用いる方法や, GPSや電子コンパス等の機器の情報を用いる方法がある. この手法は,注釈対象と注釈を結びつけて表示できる利点を持つ. しかし,この手法の問題として, 本来の注釈対象以外の物体に注釈が表示される場合がある. この問題が発生した場合,ユーザは注釈がその別の物体に対する情報であると誤った認識を行う. 本研究ではこの問題を解決するために, カメラ画像に写る注釈対象を特定し ,注釈対象に注釈を重畳表示する手法を示した. 更に,本手法による注釈表示方法を行うプロトタイプの実装を行った. 本手法が我々の意図した注釈表示を行うかを調べる実験を行い, その結果について考察を行った. また,考察を基に本システムの改良を行った.

2E-2 (時間: 15:25 - 15:50)
題名拡張現実感を利用した仮想的なディスプレイによる作業の支援
著者*金子 将大 (筑波大学大学院システム情報工学研究科コンピュータサイエンス専攻), 田中 二郎 (筑波大学 システム情報系)
Pagepp. 433 - 441
Keyword拡張現実感, 作業支援, 仮想ディスプレイ, ウェアラブルコンピューティング, インタフェース
AbstractオンラインストレージサービスやWeb アプリケーションの普及により、モバイル端末により様々な作業を行えるようになった。 しかし、オフィスや会議室の設備である大画面ディスプレイや複数のディスプレイを用いて行われていた作業はモバイル端末では行いにくい。 モバイル環境でも大画面や複数画面を利用することができればより効率的に作業を行えると考えられる。 本研究は、利用する端末に依存せずに利用可能なディスプレイ環境を提供することで、効率的に作業を行うことを目的とする。 そのアプローチとして、拡張現実感による仮想的なディスプレイによる作業の支援を提案する。 ユーザは身に着けたヘッドマウントディスプレイを通して情報が表示された仮想ディスプレイを実世界上に知覚する。 仮想ディスプレイはハンドジェスチャを用いることで様々な操作が可能である。 ハンドジェスチャをイベントとして扱うことで操作の拡張などを行うことができる。 仮想ディスプレイを用いた作業支援の例としてプロトタイプシステムを作成した。 仮想ディスプレイに対して移動や書き込みなどの操作を行うことができる。 プロトタイプシステムの試用から知見を得て、考察を行った。

2E-3 (時間: 15:50 - 16:15)
題名拡張現実感を用いた仮想立体の仮配置システム
著者*小林 智輝 (筑波大学システム情報工学研究科コンピュータサイエンス専攻), 田中 二郎 (筑波大学システム情報系)
Pagepp. 442 - 452
Keyword拡張現実感, 仮想化, ウェアラブルコンピューティング, 仮想物体の作成, 仮想物体の操作
Abstract我々が普段生活しているとき,同じ場所にない物の大きさを比較したい場合がある.例えば,家の空いているスペースに合う家具を買いたい場合や,家の車庫に自動車が入るかどうかを知りたい場合などである.大きさを比較したいとき,実際に並べて置いてみると大きさの違いがわかりやすいが,前述の例においては実物を並べて大きさを比較することはできない.なぜなら,大きさを比較したい物の少なくとも1つが手元にないからである.そこで,現実には存在しない仮想の立体を実物の代わりに試し置きすることによって実 際に大きさを比較することができると筆者は考える. 本研究ではヘッドマウントディスプレイを装着することによって仮想の立体を拡張現実感を用いて目の前の実世界に重畳表示し,試し置きを行うシステムを提案する.尚,システムの開発においてヘッドマウントディスプレイが現在よりも小型化し,コンピュータが内臓されて一般に普及している近未来環境を想定する. また,今回本システムのプロトタイプとして仮想の直方体を自由に作成し,試し置きを行うことができるシステムを開発した.

2E-4 (時間: 16:15 - 16:40)
題名A System for Visualizing Sound Source using Augmented Reality
著者*Ruiwei Shen (Kobe University), Tsutomu Terada (Kobe University/JST PRESTO), Masahiko Tsukamoto (Kobe University)
Pagepp. 453 - 458
KeywordAugmented Reality, Sound Source Recognition, Sound Visualization, MFCC, Notification
Abstract近年,拡張現実感技術に関する研究が数多く行われている.拡張現実感技術を用い ることで,人間の感覚を拡張して様々な情報を提供し,日常生活をサポートすること が可能となる.そこで本研究では,拡張現実感技術に音響認識を組み合わせて人間の 視覚を拡張し,聴覚をサポートするシステムを提案する.提案システムを用いること で日常生活の中の様々な音源を探知し,音源の種類とその方向をユーザの視界に示す ことによって,視覚のみで音源の種類とその方向を知ることが可能となる.

2E-5 (時間: 16:40 - 17:05)
題名ユーザの行動履歴に基づくAR効果を用いた日常生活支援手法
著者*中村 勇貴 (奈良先端科学技術大学院大学), 山本 眞也 (山口東京理科大学), 玉井 森彦, 安本 慶一 (奈良先端科学技術大学院大学)
Pagepp. 459 - 467
Keyword拡張現実, ユーザーインターフェース, ユーザーコンテキスト, 行動支援
Abstract本論文では,屋内環境におけるユーザの行動履歴に基づく日常生活支援システムを 提案する.一般的に,習慣的な行動はいつ行なったかなどを意識することがなく記憶 に残りにくいため,それらの行動履歴から作業順序や優先度を正しく決定することが 難しい.既存研究では,これを解決するために,棚の開閉をカメラで撮影し,ユーザ にその写真を提供することで,どこに何を片付けたかの記憶補助を行う手法や,行動 履歴を用いて,時間を効率的に使うことのできる手本となる行動予定を作成する手法 など,作業支援や作業効率の改善を狙う研究ががいくつか存在する.しかし,このよ うな手法の多くは,ある特定の行動・目的に対する支援が対象であるため,汎用性に 欠けるという課題がある. 加えて,このようなユーザ支援を行うにあたり,ユーザの システム使用時の煩わしさを軽減するような,直観性に優れた出力を提供することが 必要となる.本論文では,これらの課題に対し,空間の分割に注目した履歴管理手法 を提案する.提案手法では,ユーザの行動履歴を家具や空間に紐付けして履歴の管理 を行う.また,履歴から導いた結果を,拡張現実感技術を用いて,空間を装飾するよ うな直観的な視覚効果にする事で,自然にユーザの意識を誘導するような支援方法に ついて提案する.提案手法の有用性を確かめるため,提案システムのプロトタイプを 実装し,複数の視覚効果による支援内容の提示方法についてアンケート評価を行った. その結果,文字を用いた支援に比べ、ユーザが直観的にシステムを利用できることを 確認した.