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マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2012)シンポジウム

セッション 4E  ネットワーク応用
日時: 2012年7月5日(木) 8:15 - 9:55
部屋: 剣梅鉢の2
座長: 寺田 努 (神戸大学)

4E-1 (時間: 8:15 - 8:40)
題名残余電力を考慮した無線オンデマンドスリープ制御による無線LANルータの省電力化手法の評価
著者*森澤 雄太, 川原 圭博, 浅見 徹 (東京大学 大学院 情報理工学系研究科)
Pagepp. 997 - 1007
Keyword無線LAN, オンデマンドスリープ, 省電力, 太陽光
Abstract近年,太陽光パネル,バッテリー,無線LAN ルータ機器によって途上国にインターネット環境を導入する動きが強まっている.途上国に導入することを考慮すれば,金銭的に低コストなシステムを構築することが望ましい.既存研究には無線LAN チップのスリープ機能を用いることで,太陽光パネルの量が削減可能であることを示した研究があるが,ルータ機器など無線LAN チップより消費電力が大きいものと併用する場合は,その効果はシステムとしては高くない.そこで無線LAN チップのみならず,ルータ部も合わせてスリープ制御することを考える.本研究では,Radio On-Demand Networks(ROD)で用いられたスリープ制御を拡張し,太陽光パネルやバッテリーの量を減らしつつシステムダウンを防ぐ手法を提案し,評価した.評価実験では,太陽光パネルとバッテリーの量を減じてもシステムダウンに陥る確率を目標値以下にすることが可能であることを示した.また,無線LANルータのスリープによるサービス品質低下が十分小さいものであることを示した.

4E-2 (時間: 8:40 - 9:05)
題名漏れ電力を考慮した RF エネルギーハーべスティングセンサネットのための最適駆動点決定手法
著者*繁田 亮, 川原 圭博, 浅見 徹 (東京大学大学院情報理工学系研究科)
Pagepp. 1008 - 1016
Keywordエネルギーハーべスティング, キャパシタ, 漏れ電力, 環境電波, ワイヤレスセンサネットワーク
Abstract本研究では,環境電波エネルギーハーべスティング無線センサネットワークでよく用いられるキャパシタ駆動型のセンサノードにおける最適駆動点決定手法を考え,その駆動点を維持するデューティーサイクル制御を検討した. 駆動点を示す最適な残余電力量はデューティーサイクル制御において重要なパラメータであるにも関わらず,既存手法においては十分な検討がなされていなかった.そこで本研究では蓄電素子となるキャパシタの漏れ電力特性による損失と,電力不足によって起動不能に陥ることによる損失という2つの損失要因について評価したコスト関数を定義し,それを最小化する最適な残余電力量を求めている.これにより,キャパシタ漏れ電力の低減と起動不能に陥る事態の回避が両立され,効率的な電力運用が可能になる.さらに,環境電波エネルギーハーべスティングではノイズによる短期的な回収電力の変動と,長期的な回収電力の変動の双方に対してロバスト性を確保することが効率的な電力運用につながるため,最適駆動点を動的に変動させることで実現した.これらの手法を用いることにより.センシングのサンプリングレートの向上を実現した.

4E-3 (時間: 9:05 - 9:30)
題名無線LAN位置マーカ方式測位への状況適用型測位手法
著者Tran Xuan Duc, *宮崎 和哉, 西尾 信彦 (立命館大学情報理工学部)
Pagepp. 1017 - 1026
Keyword屋内測位, 無線LAN, パケットロス, 状況認識, ホットスポット
Abstract我々は,屋内において低コストで高精度な測位を実現するために測位インフラ特化型 アクセスポイント(Place Sticker)の研究開発を行っている.現状のPlace Sticker を用いた測位では,パケットロスやPlace Sticker に個体差があるなどの状況におい て,測位精度が低下する問題がある.本研究では,測位する状況に応じて動的に測位 アルゴリズムを変更する状況適用型測位手法を用いることにより,Place Sticker を用 いた測位技術の測位精度向上をはかった.まず,観測された電波情報とPlace Sticker の位置情報を用いてパケットロスを検出する手法を提案した.さらに,ユーザの停留・ 移動の状態を判別し,過去に観測した電波情報を適切に用いてスムージングを行うこ とによりパケットロスの影響を少なくした.加えて,観測したRSSI の分散から測位 結果の精度を求め,測位結果とその精度をユーザに提供できるようにした.本研究で 提案した状況適用型測位手法により,従来と比較し半数程度のPlace Sticker で同程 度の測位が可能となった.一方,ユーザが特定の展示物や商品棚の近くにいるといっ た相対的な位置情報のみ必要な状況も存在する.そのような状況に対応するためにス ポット測位を提案し,従来の手法との比較を行い,スポット測位の有用性を示した.

4E-4 (時間: 9:30 - 9:55)
題名レーザー光を利用したデバイス間通信における直観的な接続方法の提案
著者*小木 真人, 大木 裕太, 吉永 努, 入江 英嗣 (電気通信大学大学院情報システム学研究科)
Pagepp. 1027 - 1033
Keywordレーザー, デバイス間通信
Abstract本論文では,デバイス同士が連携するための接続方法として,レーザを利用して通信したいデバイスとIP 接続を行うシステムUDU-Lを提案する.デバイス間で連携を自由に行うためには,通信相手のデバイスを容易かつ正確に指定できる必要がある.UDU-Lは,可視光のレーザを用いることで,レーザポインタのように直観的に通信したいデバイスを指定する.同時に,レーザ光を用いた可視光通信を行い,通信したいデバイスとの接続に必要な情報を送信する.この送信した情報を用いてIP 通信を確立することにより,ユーザが通信したいデバイスと接続する手間を削減できる.本論文では,提案手法UDU-L の初期実装を行い,レーザによる接続の実装及びレーザによる通信速度の評価を行った.