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マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2012)シンポジウム

セッション 5F  コンシューマ・システム
日時: 2012年7月5日(木) 10:10 - 12:15
部屋: 黒百合の2
座長: 屋代 智之 (千葉工業大学)

5F-1 (時間: 10:10 - 10:35)
題名電子記録管理システム要件とマチュリティモデル
著者*木村 道弘, 前田 陽二 (一般財団法人日本情報経済社会推進協会), 樽美 康一 (東京レコードマネジメント株式会社), 宮崎 一哉 (三菱電機株式会社), 辻 秀一 (東海大学)
Pagepp. 1305 - 1310
Keyword電子記録管理, ケースマネジメント, MOREQ2, マチュリティモデル
Abstract今日、電子記録管理システムの要件に関して複数の国際的な仕様が存在する。これらはいずれも汎用の仕様として開発されているので、個別の電子記録管理システムの要件を特定するためには、個々の要件項目に対する取捨選択が必要となる。本稿は、個別の電子記録管理システムを構築するために、汎用の電子記録管理システム要件から適切な要件を抽出する方法に関する。個別の電子記録管理システムの要件は、その組織の業務内容、記録の目的や特性、記録管理の成熟度に依存する。本稿では、これらを勘案して組織の業務プロセスや扱う文書の目的や特性を類型化し、各々の類型毎に必要となる要件を抽出すると共に、組織における記録管理のマチュリティモデルを設定し、記録管理に対する組織の成熟度の目標に応じた要件の選択を可能にする方法について述べる。こ方法を適用することにより、対象とする組織の記録管理の類型と成熟度を指定することによって、その組織に合致する電子記録管理システム要件を容易に抽出することが可能になる。

5F-2 (時間: 10:35 - 11:00)
題名証拠性確保を重視した電子記録マネジメントのためのパッケージ構造―ケースマネジメントへの対応―
著者*宮崎 一哉 (三菱電機株式会社), 木村 道弘, 前田 陽二 (一般財団法人日本情報経済社会推進協会), 辻 秀一 (東海大学)
Pagepp. 1311 - 1317
Keyword記録管理, パッケージ, ケースマネジメント, 長期署名, ASiC
Abstract法的証拠性が重視される電子記録を利活用,保存,流通等するためのパッケージ構造を提案する.パッケージには電子記録,関連するメタ情報に加え,証拠性を確保するために電子署名等を含める必要がある.本稿では,欧州電気通信標準化機構(ETSI)が電子データと分離型電子署名を一体化するために提案している ASiC(Associated Signature Containers)を拡張した電子記録管理のためのパッケージ構造とそのケースマネジメントへの対応について紹介する.

5F-3 (時間: 11:00 - 11:25)
題名世界最大規模のISPシステムを実現したOMCSの超並列システムモデル
著者相澤 正俊 (国際社会経済研究所), 東 健二, *大藤 豊喜, 川浦 立志 (日本電気株式会社)
Pagepp. 1318 - 1328
Keywordコンシューマシステム, コンシューマ向けサービス, ミッションクリティカル, 超並列, システムインテグレーション
AbstractNTTドコモのiモードシステムに代表される大規模ISP(Internet Service Provider)システムを実現するために,サーバ当たり10000スレッドを稼動させるべく,ミドルウェアの開発を行い,同時に,OSのネック解消のために,OS改造を行った.また,大規模ISPシステムを3つの層に分解し,個々の層を構成するサーバ群を10000スレッドが稼動できるサーバをベースに構成し,かつ,サーバ群に負荷を均等に分散させる仕組みを導入し,さらに,メールボックスのファイルシステムを高速化することで,大規模ISPを構築するためのシステムモデルを確立した.

5F-4 (時間: 11:25 - 11:50)
題名オ−プンバンキングシステムを実現したOMCSの超高信頼性システムモデル
著者相澤 正俊 (国際社会経済研究所), *富山 卓二 (NEC システムテクノロジー株式会社), 斎川 幸貴, 川浦 立志 (日本電気株式会社)
Pagepp. 1329 - 1340
Keywordコンシューマシステム, コンシューマ向けサービス, ミッションクリティカル, 超高信頼, システムインテグレーション
Abstractメインフレームにおける最上位のミッションクリティカルシステムである銀行勘定系システムをオープン機器によりを実現するため、それまで確立されていたOMCSのシステムモデルである無停止オンラインモデルに、30秒高速切替え機能、入力電文再投入機能、DBサーバとの間のSQL発行回数削減による性能向上施策、静止元帳作成機能を追加することにより、新しいシステムモデル(超高信頼システムモデル)を確立し、国内初のオープン系勘定系システムを構築した.

5F-5 (時間: 11:50 - 12:15)
題名ミッションクリティカル指向のOMCSのAPフレ−ムワ−ク
著者相澤 正俊 (国際社会経済研究所), *石井 慎一郎 (日本電気株式会社), 塚原 修 (株式会社NEC情報システムズ)
Pagepp. 1341 - 1351
Keywordコンシューマシステム, コンシューマ向けサービス, ミッションクリティカル, アプリケーションフレームワーク, システムインテグレーション
Abstractミッションクリティカル(MC)システムの構築には,メインフレーム同等以上に堅牢なプラットフォームと同時に,アプリケーション基盤が重要である.本論文は,オープンミッションクリティカルシステム(OMCS)構築技術のシステムモデル構築技法に取り込まれたアプリケーション基盤のアプリケーションフレームワークの構成と,具体的なシステム構築事例に基いた効果を分析したものである.特に,構築事例としては,メインフレームで代表的なMCシステムであるバンキングシステムに対応するオープンバンキングシステムと,プライベートクラウドの代表的なMCシステムであるNECにおける基幹系プライベートクラウドシステムであるG1を採用している.