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マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2013)シンポジウム

セッション 4F  コンテンツ構成と配信
日時: 2013年7月11日(木) 8:45 - 10:25
部屋: 竹・梅
座長: 神崎 映光 (大阪大学)

4F-1 (時間: 8:45 - 9:05)
題名感性を反映したコンテンツ構成技術の提案
著者*菊地 由実 (NTTサービスエボリューション研究所), 日高 浩太 (東日本電信電話株式会社), 井原 雅行, 小林 稔 (NTTサービスエボリューション研究所)
Pagepp. 1002 - 1009
Keywordコンテンツ構成, 感性, SD法
Abstractインターネットでの情報取得はユーザ自ら検索するアクティブ性が必要とされ,特に情報低リテラシユーザにとっては負担が大きい.しかし,昨今テレビ番組やCFなどにURLが紹介されるようになってきているように,テレビ放送とインターネットのボーダーレス化が進みあたかもテレビを見るようにインターネットの情報を閲覧するような形態が今後発展することが予想される. また,テレビの情報はそのパッシブ性と共に制作者が意図して視聴者を引きつける工夫が施されている. 本稿では,インターネット上の情報を魅力あるテレビ番組のように見せる新たな情報構成技術を提案したい. まず,映像制作者が施す「演出効果」が実際に視聴者に対してどのような印象を与えるかについて統計的に評価し,その結果を応用してユーザの感性を反映したコンテンツの構成方法を提案する.本技術はユーザの感性を反映することを重視するため分析は人間の主観が反映されるものが適当であると考え,人間がある刺激の認識に伴って表現する観念を直接的に把握する代表的な方法の1つであるSD法を用いて主観評価を行った. また,単にコンテンツを再構成するだけでなくガジェット(∂ロボ)によるコンテンツ構成を提案し,そのガジェットがユーザに与える印象についても同様に評価を行った.

4F-2 (時間: 9:05 - 9:25)
題名マルチタグを用いた関連動画コンテンツ同時視聴システム
著者*中村 和己 (同志社大学大学院理工学研究科情報工学専攻), 谷川 諒 (同志社大学大学院理工学研究科), 島田 秀輝 (同志社大学理工学部), 佐藤 健哉 (同志社大学大学院理工学研究科)
Pagepp. 1010 - 1018
Keywordストリーミング配信, マルチメディア通信, Webサービス
Abstract近年,高速インターネット通信網が全国的に普及したことから,インターネットが広帯域化し,ユーザが享受できるWebサービスが増加している.その例として,YouTube等のストリーミング動画配信サービスが挙げられる.ストリーミング動画配信サービスでは,ユーザは,自身の嗜好に合った内容の動画コンテンツを検索して,視聴を行うことができる.また,現状のストリーミング動画配信サービスでは,タイトルやタグ情報等から所望する動画コンテンツの検索を行うことができる.しかし,利用するユーザの増加に伴い,動画コンテンツの量,及びその内容も多様化しており,動画コンテンツの内容を表す情報が不十分な場合も多く,検索を行ったとしても,類似した内容の動画コンテンツとの差別化を行うことができず,所望する動画コンテンツを探し出すことが困難となる問題も発生している.さらに,現状のストリーミング動画配信サービスでは,企業や芸能人等がプロモーション等の一環で配信している動画コンテンツと比較して,一般のユーザが撮影して,配信している動画コンテンツは検索することが困難になっていることも問題視されている. そこで本研究では,マルチタグを利用した関連動画コンテンツ同時視聴システムの提案を行う.提案システムでは,動画コンテンツの内容を直感的に理解することができる視聴システム,及びパーソナル動画も容易に検索を行えるシステムを提供することで,問題の解決を図る.また,提案システムの概念に基づいて実装,評価を行い,その有効性を示す.

4F-3 (時間: 9:25 - 9:45)
題名スマートフォンを用いた放送者用静止画インターネット放送システムにおける視聴者リクエストに基づいた動的静止画品質制御の評価
著者*中野 裕貴 (岩手県立大学大学院 ソフトウェア情報学研究科), 齊藤 義仰, 村山 優子 (岩手県立大学大学院ソフトウェア情報学研究科)
Pagepp. 1019 - 1026
Keywordインターネット放送, 静止画放送, スマートフォン
Abstract本研究では,スマートフォンを用いた放送者用静止画インターネット放送システムにおける視聴者リクエストに基づいた動的静止画品質制御を提案する.現在,スマートフォンを利用したインターネット生放送が増加している.しかし,スマートフォンを利用した放送では,狭帯域である3G回線を使用するため,帯域を十分に抑える必要性がある.本研究の動的品質制御では,帯域を抑制するために静止画を使用し,さらに視聴者のリクエストによって静止画の品質を制御することで,最大限帯域を抑制する.我々は,動的品質制御アルゴリズムを決定するために,初期に送信すべき視聴者が満足する最低限の画質と高画質化を行う条件である視聴者リクエスト数の割合の調査をした.調査結果を基に,運用実験を行い,(1)視聴者が高画質化したい静止画とそうでない静止画が存在するかを静止画の解像度ごとの視聴者リクエスト数によって詳細にみる.また,(2)帯域を抑制することが可能であるか,(3)視聴者が興味を持ったコンテンツが何か,以上の点を明らかにする.

4F-4 (時間: 9:45 - 10:05)
題名スマートフォンを用いた視聴者用静止画インターネット放送システムの開発と評価
著者*廣田 夏輝, 中野 裕貴, 齊藤 義仰, 村山 優子 (岩手県立大学大学院ソフトウェア情報学研究科)
Pagepp. 1027 - 1032
Keywordインターネット放送, スマートフォン, 狭帯域
Abstract近年,スマートフォンの普及率の増加に伴い,スマートフォンを用いて視聴を行うことが可能なインターネット生放送サイトが増加してきている.しかし,現状ではそれらのインターネット生放送サイトをスマートフォン上で視聴するユーザは少ない.その理由として,帯域の不足による映像の乱れや,パケット使用料の従量課金制が海外で始まっていることが挙げられる.そこで,放送を視聴する際に使用する通信トラフィックを抑制しつつ,視聴者が満足する品質の放送を提供する必要性が考えられる.本研究では,スマートフォンを用いて,視聴者リクエストにより動的に画質を調整する視聴者用静止画インターネット放送システムを提案する.動画ではなく,静止画像で放送を視聴することで通信トラフィックの抑制をはかり,視聴者リクエストによる品質制御を行うことで,視聴者自身が満足する品質の放送を視聴することが可能となる.本稿では,提案システムの設計と実装及び,最初に視聴者が見ることができる最低限の画質についての調査概要と結果について述べる.

4F-5 (時間: 10:05 - 10:25)
題名ゲーム動画における視聴者コメントを用いた広告映像挿入手法の調査
著者*鈴木 順也, 齊藤 義仰, 村山 優子 (岩手県立大学大学院ソフトウェア情報学研究科)
Pagepp. 1033 - 1038
Keyword動画広告, 視聴者コメント, ゲーム動画
Abstract近年,インターネットの普及とネットワークの広帯域化により,インターネットを介した動画共有サービスに注目が集まり,動画共有サービスを利用するユーザが増加している.動画共有サービスを利用するユーザの増加に伴い,多くの動画共有サービスでは,広告配信を用いたビジネスモデルが取り入れられている.しかし,従来の動画共有サービス内での広告配信では,時報の様に一定時刻に広告が挿入されたり,視動画再生中の一定時間に広告挿入といった様な視聴者の視聴を妨げるタイミングで広告挿入が行われている.そのため,広告に対する煩わしさにより視聴者は快適な動画視聴をできないという問題がある.本研究では,ゲーム動画における視聴者コメントを用いた広告映像挿入手法を提案する.本稿では,ゲーム動画における広告映像挿入手法を作成するための予備調査を行った.予備調査の結果,アクションゲームの動画で特徴が現れた.そこで,アクションゲームの動画における特徴が広告映像挿入箇所として使用できるか調査実験を行い,その結果を基に,アクションゲームの動画における広告映像挿入手法の提案を行った.