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マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2014)シンポジウム

セッション 3A  統一セッション-スポーツセンシング
日時: 2014年7月9日(水) 17:20 - 19:00
部屋: 飛天
座長: 村尾 和哉 (立命館大学)

3A-1 (時間: 17:20 - 18:00)
題名(招待講演) カメラによる実世界の3Dセンシング
著者*斎藤 英雄 (慶応義塾大学理工学部情報工学科)
Pagep. 537
Keyword複合現実感, 3Dセンシング, スポーツ解析, コンピュータビジョン
Abstractカメラにより撮影した実世界の3次元情報をセンシングする技術は30年以上の間に渡り研究開発が行われている。本発表では、関連技術の動向を、著者のグループで近年取り組んでいる研究事例を交えながら紹介し、今後の展望について議論する。

3A-2 (時間: 18:00 - 18:20)
題名スマートフォンと組み込みデバイスを用いたスポーツ自転車向けセンシングシステムの試作
著者篠田 篤 (情報科学芸術大学院大学/メディア表現研究科), *田島 孝治 (岐阜工業高等専門学校/電気情報工学科)
Pagepp. 538 - 544
Keywordセンサ, GPS, 自転車, 組み込みデバイス
Abstract近年、クロスバイクやロードバイクなどの整地走行に適した自転車を、日常の運動不足解消のためのスポーツや、通勤や通学の交通手段として利用する人々が増加している。本研究では、スポーツ自転車を行う人々にとって有用性の高い情報を記録・共有するシステムの提案と開発を行う。提案するシステムは、GPS機能を搭載したスマートフォンと、スマートフォンに接続可能な組み込みデバイスと各種のセンサを利用して、従来のサイクルコンピューターで記録することが困難であった自転車走行の状態を記録し、分析・共有を行う。本稿ではシステムの実現に向けて、ヒルクライムや山林でのサイクリング時の記録に役立つ勾配情報と、安定走行可能かの指標となりうる路面の凹凸やブレーキの利用量などの収集を行ないスマートフォンに転送、確認できるデバイスを実装、評価したのでこれを報告する。

3A-3 (時間: 18:20 - 18:40)
題名ウェアラブルセンサを用いたテニス上達支援システムの提案
著者*増田 大輝 (電気通信大学/大学院情報理工学研究科), 田坂 和之, 大岸 智彦 ((株)KDDI研究所), 小花 貞夫 (電気通信大学/大学院情報理工学研究科)
Pagepp. 545 - 552
Keywordウェアラブルセンサ, テニス上達支援システム
Abstract近年, 体に装着するウェアラブルなセンサデバイスが注目されており, 体の状態の監視や, 安全で快適な活動の支援など, 様々なサービスへの応用が期待されている. 筆者らは, 応用例の一つとして, ウェアラブルセンサを用いたテニス上達支援システムを提案する. 本システムは,体の4箇所(頭,上腕,腰,軸足)に設置したセンサを用いて,スイングフォームを分析する.具体的には, テニス教本とコーチより聴取した情報より導き出した, テニスにおいて重要な6つ(振り切り, 手打ち, スイングスピード, 足の静止, ボールの凝視, テイクバック)のフォームの課題を分析し, アドバイスとの対応付けを行う. さらにオフラインでフォームの分析を行うシステムの試作を行い処理時間が適切であることを確認し, システムの作成について考察する.

3A-4 (時間: 18:40 - 19:00)
題名KINECTを用いた体幹のリハビリテーション支援システム
著者*村田 嘉利, 永澤 修平, 鈴木 彰真 (岩手県立大学 ソフトウェア情報学部)
Pagepp. 553 - 559
KeywordKINECT, リハビリテーション, リハビリ, 歪み計測
Abstract脳血管疾患は,リハビリテーションが必要となる患者数が運動器系について多く,リハビリテーション期間が最も長い.脳血管疾患による障害としては,身体の片側に麻痺がでることが多く,その結果として麻痺している側に身体が歪んでしまう症状がでやすい.リハビリテーションを継続するためには,リハビリテーションによりどれだけ効果が出たかを定量的に示すことが望ましいと言われている.歪み状態の計測には,高価な光学式の装置も利用されているが,定規と分度器が広く利用されている.定規と分度器を利用した計測には,ノウハウが必要と言われている.本論文では,脳血管疾患患者のリハビリテーション支援システムとして,Microsoft KINECTを利用することで,比較的安価に,かつ容易に身体の歪みを測定可能な装置を提案する.