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マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2014)シンポジウム

セッション 7A  統一セッション-オープンデータ
日時: 2014年7月11日(金) 9:00 - 10:40
部屋: 飛天
座長: 松本 直人 (さくらインターネット研究所)

7A-1 (時間: 9:00 - 9:40)
題名(招待講演) Race for Resilienceをやってわかったこと
著者*古橋 大地 (マップコンシェルジュ株式会社)
Pagepp. 1520 - 1531
KeywordOpenStreetMap, 防災, 減災, ハッカソン, 地理空間情報
Abstractインターネット技術の進歩により、世界中の市民が情報交換し、 WikipediaやOpenStreetMapを代表とするグローバルなコミュニティを比較的容易に形成することが可能になった。これらのコミュニティは世界各地で発生する自然災害に対しても、様々な情報を提供しているものの、防災減災を軸としたグローバルコミュニティはそれぞれの専門分野に細分化されているのが現状であり、その多くは発災時を意識したインフラ整備及び救援・復旧への取り組みと、事前防災的視点はあまり多くない。世銀防災グローバル・ファシリティ(GFDRR)とCode for Japan、東京大学空間情報科学研究センターはICTを防災・減災に活用することを目的とし、世界防災・減災ハッカソンCode for Resilience(グローバルイベント名称)及び、Race for Resilience(日本国内イベント名称)を開催した。初年度となる2014年は日本を含めた約10カ国で同時期開催となり、各地域のICTの専門知識と防災マネジメントを結びつけるとともに、モバイルアプリやものづくり、地理空間情報など様々な手段を用い、GFDRRの提唱する5つの防災項目を横断し、事前防災を中心に様々な課題解決に取り組みんだ。その結果報告と、立ち上がった新たな防災減災コミュニティについて紹介する。

7A-2 (時間: 9:40 - 10:00)
題名Code for X・オープンデータによるアクティブラーニングの試行
著者*新井 イスマイル, 井谷 武史, 泉 将之, 岩波 慶一朗, 竹林 瞭, 平嶋 洋大, 松田 裕貴, 中田 季利 (明石工業高等専門学校)
Pagepp. 1532 - 1538
Keywordオープンデータ, Code for X, Webアプリケーション, アクティブラーニング, 工学教育
Abstract明石高専の教育改革として学生の能動的な学習を促すことを目的として平成25年度にアクティブラーニングセンターを設置し、カリキュラムへの組み込みを模索している。 一方でCode for AmericaやCode for Japan, Code for Aizu等に代表されるCode for Xおよび、データの2次利用を自由にしたオープンデータの公開・活用に関する活動が全世界で活発になっている。Code for Xは地域コミュニティが抱える問題をICTによって解決するシビックテックを主な活動とするコミュニティで、その中でもオープンデータ(特に政府・自治体から公開されるオープンガバメンとデータ)を積極活用する事例がよく見られる。 これらは行政の予算化よりも市民による地域課題解決・地域振興が先行しており、非常に能動的な活動と言える。 そこでこの能動的な活動に学生が参加することで、地域のニーズを体感でき、またそのニーズを満たすシーズを能動的に学習することになれば、アクティブラーニングのコンテンツとして機能すると考えた。2013年度の取組みにより、学生らが校外に多くの人的ネットワークを形成し、国内のコンテストやハッカソンにて1年足らずで9件受賞する等の成果を得たため、それらの詳細について報告する。