(セッション表へ)

マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2014)シンポジウム

セッション 8D  ユビキタスシステム
日時: 2014年7月11日(金) 11:00 - 12:40
部屋: 朝日
座長: 川原 圭博 (東京大学)

8D-1 (時間: 11:00 - 11:20)
題名An Adaptive Power Management System for Wearable Devices based on CPU Mode Switching and DVS technique
著者*Zixian Lu (会津大学大学院コンピュータ理工学研究科), Lei Jing, Zixue Cheng (会津大学コンピュータ理工学部)
Pagepp. 1837 - 1840
KeywordUbiquitous computing, embedded system, wearable devices, power saving, CPU mode switching
AbstractWith the development of mobile computing, we have created a wearable device named WonderRing, which consists of an acceleration sensor and wireless communicator, and can be used to detect user’s hand gestures to control appliances, or communicate with others, etc. However, one problem is the power consumption of hardware components. In this paper we consider to use dynamic techniques to reduce energy consumption not only at CPU level, but also try to save energy of the overall system.

8D-2 (時間: 11:20 - 11:40)
題名IoT機器に対するEXI利用時のスキーマ簡約によるROM必要量最適化
著者*米澤 祐紀, 土井 裕介 (株式会社東芝 研究開発センター)
Pagepp. 1841 - 1846
KeywordIoT, EXI, スキーマ, XML

8D-3 (時間: 11:40 - 12:00)
題名F#を用いた非同期プログラミングによるユビキタスコンピュータ群の制御手法
著者*永井 宏典, 柳沢 豊 (神戸大学大学院工学研究科), 寺田 努 (神戸大学大学院工学研究科/科学技術振興機構さきがけ), 塚本 昌彦 (神戸大学大学院工学研究科)
Pagepp. 1847 - 1852
Keywordユビキタスコンピューティング, センサーネットワーク, 関数型プログラミング言語
Abstractユビキタスコンピューティングでは,多数の小型コンピュータを分散,協調させて制御するためのプログラミングモデルが必要となる.ユビキタスコンピューティングは1種の分散システムであるためプログラムが複雑になり,また,一般の分散システムと比較して,コンピュータが小型であるためメモリやバッテリなどのリソースが少ない,コンピュータやネットワークの信頼性が低い,などの違いがある.そのため,一般のプログラミング言語ではプログラムを記述するのは困難である.本研究では,関数型プログラミング言語であるF#をベースとしたユビキタスコンピュータ群の制御手法を提案する.関数型プログラミング言語は命令型プログラミング言語と比べて,同じ処理を記述する場合のコード量が少なくなる,並列・分散処理の記述に有利となる.という特徴をもつ.また,副作用のないコードを記述でき,実行時エラーが発生しにくい.F#は,マイクロソフトがOCamlをベースとして開発している関数型プログラミング言語である.Visual Studioで開発やデバッグができ,他の.NET Framework言語と相互運用できるという特徴をもつ.

8D-4 (時間: 12:00 - 12:20)
題名ゲートウェイ間Mobile Ad-hoc Networkの経路安定度を考慮した通信品質改善手法
著者*清水 正明, 高見 一正 (創価大学大学院工学研究科情報システム工学専攻)
Pagepp. 1853 - 1859
KeywordMANET, 経路安定度, 孤立LAN, フロー制御, 通信品質
Abstractモバイルアドホックネットワークへの関心が高まっており,災害等により既存網が機能しなくなった場合の代替網としての応用等が期待されている.しかし,MANETは,固定端末で構成される集中管理型の既存網に比べ,通信品質が劣化し,MANET上でのTCPの使用も,著しく性能が低下してしまうと指摘されている.そこで本稿では,地震等の自然災害において,孤立したLAN内のノードが,MANET経由でインターネットに接続する状況の想定における,MANET内の通信品質の向上と,輻輳の抑制を目指し,ゲートウェイ間制御方式を提案する.提案方式では,MANET内の各制御に,経路安定度という指標を用い,ゲートウェイのネットワーク層の上に,制御用レイヤを追加し,ゲートウェイ間でMANETに適応した各制御を行う.エミュレーション実験により,経路安定度の有用性の評価・考察を行った.制御方式については未実装のため,本稿では提案にとどまるが,今後の課題として,実装・評価を行い,提案方式が経路状態を適切に予測し,それにもとづく制御を行い,パケット損失を最小限に抑えることで,スループットを改善できていることを確認する予定である.

8D-5 (時間: 12:20 - 12:40)
題名装着型センサを用いた会議ログの構造化システム
著者*大西 鮎美 (神戸大学工学部), 村尾 和哉 (立命館大学情報理工学部), 寺田 努 (神戸大学大学院工学研究科/科学技術振興機構さきがけ), 塚本 昌彦 (神戸大学大学院工学研究科)
Pagepp. 1860 - 1868
Keyword多人数会話, 会話構造化, 加速度センサ, 議事録作成
Abstract会議や報告会など複数人が会話する場において,会話内容に対する各参加者の興味度や理解度の推定や,場の盛上りや長考状態の検出を行い,それらの情報を録音音声や録画映像と組み合わせることで,各参加者の役割や貢献度を推定し,重要な箇所を自動抽出できるようになる.また本研究では,加速度センサを用いて会議における参加者の動作を検出して会議全体の状況を認識し,タグ付けを行うシステムを提案する.提案システムでは,会議参加者全員の頭部に装着した加速度センサを用いて各参加者の発話やうなずきなどの頭部動作を検出する.提案手法による発話検出およびうなずく,左右を見る,首をかしげるの3 種類の頭部動作検出の精度評価の結果,発話の認識精度は44.4%,うなずく動作の認識精度は38.9%,左右を見る動作の認識精度は39.4%であった.また,本研究では,加速度および角速度センサを用いて会議参加者の発話, および3 種類の動作を認識して録画映像にタグ付けを行うアプリケーションであるMeeting Review Tree (MRT) を構築した.提案システムでは,ミーティングの構造を会議中における報告者の遷移を表す第一層,報告中での発話者の交代情報を表す第二層,うなずきや細かな発話情報を表す第三層に階層化してタグ付けする.評価実験の結果,階層化した第一層の認識精度は57.0%,第二層は61.0%であった.